文化活動の現場を、少しでも皆さんに身近に感じていただけたらと思い、ご紹介します。

 第7回 訪問リポート
(岡野壮人さんの「弦楽器製作工房 ヴァイオリンアトリエオカノ」) (2010.11.13)

 今回のアトリエ紹介は、倉吉市清谷にあります「弦楽器製作工房 ヴァイオリンアトリエオカノ」にお邪魔しました。
 こちらは、岡野壮人さんの工房になります。
 まだ20代後半で若くて勢いのある方という印象を受けました。
 お母様はピアノの先生で奥様もヴァイオリン奏者・講師!!まさに音楽一家ですね。

 こちらでは、弦楽器(ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、コントラバス)の制作や修理・調整を行ってくれるとのことです。

 今は修理・調整が多いとの事ですが、後々は制作(レプリカ制作など)を中心にやりたいと楽しそうにお話しされていました。

 まずは、新作のレプリカ制作された商品を見せて頂きました。

レプリカ商品

 こちらは、ヴァイオリンの名工グァルネリ・デル・ジェスのレプリカ商品です。
 レプリカ商品は作るのに最低でも半年かかるらしいですよ!!


そんな大変なヴァイオリン作り、簡単に教えて頂きました。

まずは、柱を作って横板を付けます。
製作解説画像1



表板と裏板を作り、表板にはバスバー
という背骨の様なものを付けます。
製作解説画像2

                 ↓

ニスを塗り乾かします。
ニスは少なくても20回は塗るという
気の遠くなるような作業です。>
作業風景4




裏板と表板を側板に接着し、
ネックを作り入れ込みます。
作業風景3


 作り方の順序も人によって多少違うらしいので、今回は一般的な作り方を教えて頂きました。

 また、ニスにも、アルコールニスとオイルニスがあるとのことで、岡野さんはオイルニスを使われているそうです。


 アトリエ紹介ですので、アトリエの中をご紹介します。

アトリエ風景1

 こちらが岡野さんのアトリエです。
 清潔感のある工房ですね!


修理・修復用の机

 修理・修復の机です。
 弓の毛替えは結構お値段が高いとの事で、安い弓を買うのとあまり変わらないと裏情報を頂きました。




ニス調合用机
 ニスの調合を行う机です。
工具
 職人の命ともいえる工具も見せて頂きました。
 凄い数ですね!!
販売用レプリカ楽器
 こちらはレプリカ楽器で売り物との事です。
 工房なので在庫をあまり置かないと仰っていましたが、ほしい物があればいくらでも取り寄せますよと眩い笑顔で話されていました。

岡野さん本人作業風景

 最後になりますが、
 岡野壮人さんです!♪パチパチ♪
 今後の夢を語られる時の楽しそ
うな顔がとても印象的でした。
 また、来年春からは高校を卒業
したばかりの若人が弟子入りす
るとうれしそうに話しておられました。
 岡野さん、今日はありがとうござい
ました。



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