第11回 訪問リポート (山本竜門さんのアトリエ) (2011.01.17)
中国地方には5人の仏師がおられます。そのうち3人が鳥取県、それも倉吉で活動しています。今回から3回にわたり倉吉在住の3人の仏師を紹介いたします。
仏師を簡単に説明したいと思います。仏師とは日本における仏像などの制作を担当する者に対する名称です。古くは、飛鳥時代に仏像制作技術を持った血縁集団が存在しており、その長たる者を仏師と称していました。その大多数は、渡来系に属する技術者たちと言われております。
第11回の今回は、倉吉を福の神に会える街にしようとする仕掛け人、山本竜門さんの工房、兼、庵の「集仏庵」にお邪魔しました。
集仏庵は晴れた日なら大山が望める水道山に建てられています。景色がいいのが選んだ理由の1つにあると言われておりました。
集仏庵は昭和60年に建てられたそうです。
ご自身で作った仏像の為の建物で、見てもらうのが目的です。入館料なども一切取らず、販売も行っておられません。
中を少し見ていただきましょう。
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集仏庵では四方を仏様に囲まれており、圧倒されました。 |
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約1,000体の大小様々な仏像が安置されています。 |
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集仏庵へは予約を取ってから来訪して下さい。
文頭で少し触れましたが、山本竜門さんは「福の神に会える街」の取り組みをされています。
現在、40体以上もの福の神の像が商店街一帯に置かれています。
右の写真は赤瓦2号館に安置されています布袋様です。
今、日本全国が貧乏神だらけ、だから倉吉だけは福の神でいっぱいにしたいと話されていました。
山本さんも2001年より福神展を開催し、今年で第十回を迎えるそうです。
山本さんは仏師という職業に囚われず、行動力とアイデアを持たれた方でした。
集仏庵は霊験あらたかでとても素敵な場所でした。
山本さん、本日はありがとうございました。
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