第15回 訪問リポート (さくら工芸品工房のアトリエ) (2011.01.21)
今回の訪問先は「 さくら工芸品工房」です。
さくら工芸品工房は湯梨浜町旧桜小学校の跡地を利用して、文化・芸術の発信地になるべくして作られました。
現在さくら工芸品工房には、陶芸工房「湯梨浜焼東郷窯」の大庭富久男さんと染織工房「茜工房」の山口敬子さん、カフェ「ピットイン湯梨浜」が利用されています。
さくら工芸品工房
(左)大庭さん (右)山口さん
今回は大庭さんと山口さんのお二人のアトリエにお邪魔しました。
最初にお伺いしたのは大庭さんの陶芸工房です。
入ってすぐに作品が並んでいます。
ご自身の作品の他に教室の生徒さんの作品も置いてあり、販売もしているとの事です。
元々は家庭科室ということもあり広く、陶芸の作品、未完成品が所狭しと置いてありました。
では、何点か作品を紹介します。
生徒の作品
大庭さんの作品
また、大庭さんは陶芸教室も随時開催されています。運良く生徒さんが教室の最中でしたので写真を撮らせていただきました。
なるべく早く1人で制作できるよう、2回目から電気轆轤(ろくろ)を使って教えるとの事です。
また生徒の作品を販売することにより、「習い事は出費するだけ」という考えを変えたいとお話しくださいました。生徒さんも、自身の作品が売れれば制作意欲が高まるのではないでしょうか。
教室の詳細はこちら
大庭さんはさくら工芸品工房に来られる前は鳥取県西部で活躍されており、伯山釜を構えておられ、金色がでる焼締めが得意だったとの事です。さくら工芸品工房に移転してからは公有地で火が使えず電気窯を使っていますが、後々は私有地を買って窯を作りたいと楽しそうにお話しされていました。
続いて山口さんの染織工房にお邪魔しました。
山口さんは絣(倉吉絣・縦横絣)をされており、染では草木染めを得意とされています。
草木染めについてお聞きしました。
梨の枝で染めたそうです。
色が異なっているのは染の途中に加える金属によって変わるとの事です。
山口さんが織られた絣を見せていただきました。
山口さんは季節に合わせ、2ヶ月ごとに工房の展示を変えるとの事です。
友人が作られたそうです。
1月、2月の展示ですので正月の雰囲気を感じる展示でした。
訪問した日が運良く展示会の日でしたので、その模様もご覧下さい。
今回はさくら工芸品工房単体ではなく、共催展を開催されていました。
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展示室からの景色です。
この眺めもさくら工芸品工房が人気の秘密です。
陶芸作品
染織作品
陶芸・染織の他に絵画や木工など様々な作品がありました。
外国の方が体験に来られたり、大阪・広島からのカニバスツアーでも体験する事も出来ますので是非一度足を運んで体験してください。
また、さくら工芸品工房では工芸活動をされている方で、部屋の使用者を募集しています。
詳しくは、こちらをご覧ください。
大庭さん、山口さん本日はありがとうございました。
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