文化活動の現場を、少しでも皆さんに身近に感じていただけたらと思い、ご紹介します。

 第19回 訪問リポート
(河本賢治さんのアトリエ) (2011.05.03)




  今回は「福光焼窯元」河本賢治さんの工房に伺いました。
 場所は、倉吉市福光にあり約2年前に移られたそうです。場所はこちらです。

    ⇒大きな地図で見る
 少し高台に建てられているので景色が最高でした。
工房画像01



工房画像01

工房画像01


 新築でとても綺麗なギャラリー兼工房です。


工房画像01


 作品(商品)がところ狭しと並んでおり、
見ているだけで楽しくなります。

作品01


 「福光焼窯元」河本賢治さんは、久米中学在学中に陶芸を始められました。中学に窯があり次第に陶芸の魅力に引き込まれたそうです。その後機会に恵まれ丹波、生田和孝氏の元で10年間修行されました。
 河本さんの作品に多く見られるのは、黒と茶色のコントラストです。



出品作品の色違い作品



 河本さんは美術の世界では有名な国画展の準会員に推挙されています。
 1974年に初入選され、今年は左写真の色違いの作品(黒バージョン)を出品されています。


コーヒーブレイク


コーヒーを入れていただきましたが、器がお洒落なので一層おいしく感じました。



続いて工房にて作陶風景を拝見しました。

作陶風景01 作陶風景02 作陶風景03
 丸い土が徐々に壷の形になるのを見ていると生き物に見えてきました。河本さんは、電動轆轤(ろくろ)を使わず蹴轆轤を使っています。蹴轆轤の方が轆轤目の出方が違い味わいが出るそうです。
アトリエ風景


2つの轆轤が設置してあり、2代目で息子の河本慶さんと作業されていました。



焼く手順を教わりました。

@形成する。

形成する



※釉薬が黒の場合はここで塗るそうです。
形成

A素焼き 約800度

B釉薬を塗る
釉薬を塗る

C本焼き 約1280度

 焼く手順となれば、焼く窯が気になります。

窯01  窯02
 こちらが倒炎式窯です。まだ新しく作ったばかりで思い通りに焼き上がらないそうです。
 同じ形、大きさの物を焼く際には火がある程度均等に行き渡る倒炎式窯がいいそうです。
本人画像

 本日は、陶芸の楽しさ、奥深さを教えていただきました。
 また、息子の河本慶さんも福光焼2代目として積極的に活動されています。27歳という若さですが中学卒業してから修行を始められ12年のキャリアがあります。
 お二人の作品はWEBギャラリーでご紹介しようと思っています。もう少しお待ちください。

 本日はありがとうございました。





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