文化活動の現場を、少しでも皆さんに身近に感じていただけたらと思い、ご紹介します。

 第25回 訪問リポート
(中川端月さんのアトリエ) (2011.07.30)


 今回はお邪魔したのは日本画の中川端月さんのアトリエです。
 中川さんは故三島右畊氏に弟子入りし、内弟子として日本画を学びました。

 絵を始めたきっかけは、自分で描いた絵を自分の家に飾りたいという思いからだそうです。芸術は好きで、若い頃は京都等で有名な展覧会があると足しげく通っておられました。その時に三島氏の展覧会に出会い弟子入りを志願されたそうです。 アトリエ風景
 実際に作画風景を見せてもらいました。
 まず、筆使いのよくわかる竹を描いていただきました。
直筆
直筆
側筆
側筆
作品  枝葉は直筆、幹は側筆で書きます。
 濃墨・中淡墨・淡墨と3色の墨で影や奥行きが生まれます。

 次に、色を使う風景を描いてもらいました。
下地
 墨で下地を描きます。
 初めから色を使うと重みが出ないそうです。
色入れ
 色を入れます。
 乾くのを待ちその上に影を付け足したりして深みを増していきます。
作品



筆 筆
 筆は大小様々あり、傷んだものも味が出るので大切だそうです。


にかわ 顔料
 にかわを使って絵具を作る事もあるそうです。


 中川さんは、教室もされています。教室では四君子(蘭、竹、菊、梅)をメインに水墨画を教えておられます。詳細はこちら
 日本自由画壇展にも第5回から出展されています。今年で37回を迎えましたが、右図は34回展で文部科学大臣賞を受賞された作品です。 WEBギャラリーにて作品を見る事ができます。 本人と文部科学大臣賞を取った作品の画像

 本日はありがとうございました。



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