文化活動の現場を、少しでも皆さんに身近に感じていただけたらと思い、ご紹介します。

 第36回 訪問リポート
(南場兄一さんのアトリエ) (2012.3.19)

 今回のアトリエ紹介は南場兄一さんのGALLERY LEGACY(レガシィ)にお邪魔しました。

アトリエ
アトリエというよりは立派な一軒家で驚きました。
地図
アトリエ アトリエ 天井がとても高かったです。その理由は大きな絵が描けるようにとの事です。
アトリエ アトリエ 絵が何点も飾ってあり、常設ギャラリーにもなっています。

 アトリエ「レガシィ」の名前の由来は浅田次郎の作品「日輪の遺産」(THE LEGACY OF THE SUN)が好きでそこから取ったそうです。また、現在の画家は昔の人の遺産(レガシィ)があって描けているというのもあるそうです。


 南場さんにとって絵を描くという事は賞や買ってもらう為ではないそうです。何故絵を描くかお尋ねすると、日々の出来事を日記に書きとめる行為と同じだそうです。この考えに行き着くまでには色々な悩みがあったそうです。南場さんは中学校の教師をされており、まだ若い頃「美術の時間に生徒に何を伝えるべきか」と考えておられたそうです。そこで、再度勉強する為に兵庫教育大学の大学院に行き、ある作家の作品に出会ったそうです。それが「マグリット」です。マグリットの「私の絵はイメージである」という言葉で、人にとって絵を描くというのは自分のイメージを表現する事、そしてイメージするにはしっかりとした体験が必要だという事を学ばれました。そして、それを教員生活に生かし、また今の絵に対する考えに行き着いたそうです。

 制作風景を見せていただきました。

制作風景 制作風景 制作風景
作陶風景
 以前は、油絵具や水彩絵具を使っていたそうですが、使いやすさからアクリル絵具を使うようになったそうです。
 南場さんは日本現代美術協会の常任理事を務めておられ、すばらしい作品を沢山描かれています。ご自身で画集も作成されております。作品はWEBギャラリーに掲載していますのでそちらをご覧下さい。

 本日は、ありがとうございました。
ご本人と窯


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