文化活動の現場を、少しでも皆さんに身近に感じていただけたらと思い、ご紹介します。
今回ご紹介するのは、版画家で獣医学博士でもある桑田幸人さんのアトリエにお邪魔しました。 まず、アトリエを見せて頂きました。
制作風景を見せていただきました。
制作過程を教えていただきました。
桑田さんにお話しを伺いました。 桑田さんが版画を始めたのは昭和50年代後半〜昭和60年代前半まで遡るそうです。 その頃、畜産バイオテクノロジー(牛の受精卵移植)の研究をされていたそうです。当時国内の実績、文献も乏しく暗中模索状態だったそうです。周囲の期待も大きく押しつぶされそうになったとき、心の安らぎを求め版画を始められたそうです。 きっかけは、社公民館の公民館活動の一環として版画教室があり、参加してみようと思われたことからでした。当時、池本正さん(勤労青少年ホームでも遺作展をやっていただきました。詳しくはこちら)が指導されており、月に一回の活動だったそうです。初回の時に好きに作れと言われて1作品作ったら好評だったそうです。2回目は4号の作品(夜桜)を制作し、池本さんの計らいで日本海新聞に掲載されたそうです。3回目で池本さんから作品を全国展に出品しようと言われ、50号の作品に取り組まれたそうです。その作品を全展(全日本美術協会)に出品し見事に入選、その後4年間連続で入選されました。入選し美術館に飾られるそうですが、そこで他の作品を見で自分の作品と比較する事で欠点も見え、とても勉強になったとの事です。 その後、退職まで仕事が忙しく制作できず、2003年の退職を機に精力的に始めたそうです。作品のモチーフは牛が多いそうです。退職まで自分を成長させてくれた牛が、一番自分を表現できるそうです。退職後の活躍は、2009年日本版画会で東京都知事賞(一般出品では最高の賞)2010年に日現会で大阪市立美術館長賞、2011年は県展賞等を毎年受賞されているのは驚愕の連続です。詳しい略歴はこちらでご覧ください。