オープニング・コンサート
2005年5月8日(日) プレゼンター:エナテクス・尾崎内科医院
会場:倉吉未来中心大ホール
午後2:00 入場料700円
アザレアのまち音楽祭2005
〜開会式典〜
1, ファンファーレ 打吹音楽倶楽部ブレーメン
2, 会長あいさつ 倉吉文化団体協議会会長 牧田実夫
3, 来賓祝辞 倉吉市長 長谷川稔
4, 音楽祭賛歌 アザレア室内オーケストラ
歌 松本厚志 指揮 小谷敏彦
[ファンファーレ/小谷敏彦作曲・音楽祭賛歌/山本喜三作曲]
アザレア室内オーケストラ演奏会
指揮/松岡 究
ピアノ/中ノ森めぐみ
マリンバ/米原慎吾
【プログラム】
1, ピアノ協奏曲 イ短調 作品54/シューマン作曲
独奏:中ノ森めぐみ
第1楽章 アレグロ・アフェットゥオーソ
速く・愛情込めて
第2楽章 アンダンテ・グラツィオーソ
歩くような速さ・優雅に
第3楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ
速く・生き生きと
2, マリンバ協奏曲 ハ長調 作品48/カバレフスキー作曲
独奏:米原慎吾
第1楽章 アレグロ・モルト・エ・コンブリオ
速く・非常に・活気を持って
第2楽章 アンダンティーノ・カンタービレ
歩くような速さよりやや速く・歌うように
第3楽章 ヴィヴァーチェ・ジョコーソ
生き生きと・楽しそうに
3, 交響曲第6番 ヘ長調 作品68 「田園」/ベートーヴェン作曲
第1楽章 アレグロ マ ノン トロッポ
田舎に着いた時の愉快な気分
第2楽章 アンダンテ モルト モッソ
小川のほとりの情景
第3楽章 アレグロ
田舎の人々の楽しい集い
第4楽章 アレグレット
牧歌、嵐のあとの喜びと感謝の気持ち指揮
【プロフィール】松岡究
1987年、東京オペラ・プロデュース公演「ビバ!ラ・マンマ」(ドニゼッティ作曲)を指揮しデビュー。その後、文化庁優秀舞台奨励公演で「蝶々夫人」(プッチーニ作曲)、「オテロ」(ロッシーニ作曲)を指揮。その他「ヘンゼルとグレーテル」「婚約手形」「カルメン」「椿姫」「ドン・ジョヴァンニ」「ハムレット」等の作品も高く評価されている。
新国立劇場には「恋は御法度」(ワーグナー作曲)や「ハムレット」(トマ作曲)で既に登場しているオペラ指揮のベテラン。
鳥取県に於いてはミンクス室内オーケストラ結成以来継続して、すべてのコンサートに登場している。そして、これまで6回の第九公演、第九合唱団との共演によるモーツァルトのレクイエム、フォーレのレクイエム、バッハの「ミサ曲ロ短調」、ヴィヴァルディのグローリア、ヘンデルのメサイア等を手がけている。更に、鳥取オペラ協会設立の1999年以来、「フィガロの結婚」及びその再演、「魔笛」、国民文化祭オペラ公演の新作オペラ「ポラーノの広場」の初演、「ドン・ジョヴァンニ」と続き、昨年の秋には「ポラーノの広場」の再演も手がけている。今年の秋には、国民文化祭ふくい2005のオペラ公演でオペラ「つめ草の道標〜ポラーノの広場への道〜」の指揮を、年末には、鳥取オペラ協会公演のオペラ「アマールと夜の訪問者」が予定されている。
【プロフィール】中ノ森めぐみ
米子市北斗中学校・高等学校出身、1994年、カウベルピアノコンクールでカウベル賞。1999年、カウベルピアノコンクールでグランプリ賞。ピアノ教育連盟オーディションに入賞、入賞種演奏会に出演。2001年、ピティナ・ピアノ・コンペティションG級全国大会出場。鳥取県高等学校文化連盟より優秀文化賞を受賞。2002年、ヤングアーチストコンクール18歳以上の部銀賞。新田恵理子、西川秀人、大谷真実の各氏に師事。1996年より奈良音楽アカデミーにて、アルバート・ロト氏に師事。現在、東京芸術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻3年在学中。
【プロフィール】米原慎吾
安来市出身、三重大学卒業。平成6年より倉吉市立河北中学校に音楽教師として勤務。その間、全日本吹奏楽コンクール・アンサンブルコンクール共に、中国大会に8年間連続出場させ、合わせて金賞11回を受賞するという快挙成し遂げている。又、平成11年度の全日本アンサンブル・コンテスト全国大会では最高賞を受賞し、日本一に導いた。平成14年より2年間、鳴門教育大学大学院に内地留学して研鑚を積んでいる。
打楽器奏者としては、大学在学中より様々なコンサートに出演し、その演奏力は高く評価されている。特に倉吉市に於いては、その演奏を知らないものはいない。又、昨年の鳥取県管弦打楽器オーディションでは、素晴らしい演奏を聞かせ、審査員を唸らせた。
現在は、箕蚊屋中学校勤務。日本打楽器協会会員。
【プロフィール】アザレア室内オーケストラ
泊村在住の医師「吉田明雄氏」が主宰するプロ・アマ混成の極めてハイレベルな室内オーケストラです。設立当時から指揮を担当するプロの指揮者「松岡究氏」の薫陶を求め、各地のオーケストラから参集したメンバーによって編成されています。よりレベルの高い音楽の追究をしたいと、音楽家としての自立を求めるアマチュア奏者にプロ奏者がゲスト参加して、素晴らしい音楽を紡ぎ出す限りなくプロに近い演奏集団です。
【メンバー】
1st,Vn:吉田明雄、湯原洋子、野村知則、宮田千鶴
2nd,Vn:永江佳代、佐倉伸一、北山三枝子
Va:足立淳、松永佳子、長田直樹、
Vc: 原田友一郎、須々木竜紀、古川周一、中野俊也
DB:渡辺琢也、生田祥子、大津敬一、
Fl:稲田真司、古瀬由美子
Cl:杉山清香、山田祐司
Ob:古川雅彦、上代美樹
Fg:木村恵理、橋本美紀子
Hr:小椋智恵子、岩田幸乃
Tp:大場明夫
Timp:村井克弘
〜ご案内〜
アザレア室内オーケストラ演奏会
音楽祭の名を冠とする「アザレア室内オーケストラ」は、この音楽祭に出演する時の名称であり、祝祭の象徴であります。このオーケストラ(ミンクス室内オーケストラ)発足当時より、音楽仲間の親睦が第一の目的ではなく、メンバー達の音楽的欲求の追及と止むに止まれぬ音楽表現の発露の場として、より音楽的な環境を作り出そうとする自立した音楽家の集団なのです。特に近年、オペラ活動にも参加して、音楽的な幅の広さと柔軟な対応が出来るオーケストラとして大きく成長しています。
又、米子第九合唱団と共演した様々な宗教曲の公演は、クラシカル音楽の源泉への旅であり、その的確な表現力の育成は、大きな実りをもたらせています。国民文化祭とっとり2002オペラ公演「ポラーノの広場」で見せた、オーケストラとしての力量の高さは、その後の演奏レベルを一変させるものでした。その演奏力の高さは、スタンダードな評価を得て、今年度開催の国民文化祭ふくい2005オペラ公演のオーケストラとして招聘されているほどです。その実力のほどは、アザレアのまち音楽祭オープニングコンサートでの見事な演奏は、開幕を飾ることでしょう。
今年のコンサートは、二人のソリストを迎えてコンチェルトを2曲と、ベートーヴェンの「田園」をお聴きいただきます。
「中ノ森めぐみさん」のこと
昨年で終息したカウベル・ピアノコンクールは、枚挙に暇がないほど多くのピアニストを輩出してきました。中ノ森さんは、その中でも特に優れたピアニストのお一人であり、小学生部門の最高賞や、中・高校生部門のグランプリなど総なめにした実力派なのです。特に印象に残っているのは、バッハの演奏に於ける音の明晰さです。確実なタッチから紡ぎ出される、確固たる自信にあふれたメロディー線の美しさは、聴いている私自身をぐいぐいと音楽の中に引きずり込む力強さを持っていました。東京芸大の西川秀人先生がこっそりと、「巧くなっているよ!」との言葉が、大いに楽しみです。
「米原慎吾さん」のこと
米原さんをご紹介するには、河北中学校時代の活躍ぶりを抜きには出来ません。かつて倉吉市にこれほど優れた吹奏楽指導者がいたことがないと、断言できるほど飛び抜けた才能で子供たちを育て、全国大会で大輪の華を咲かせました。そして、ご自身の専門であるマリンバの力量も大変なものであり、その表現力の自在さは倉吉市民の愛聴するところです。しかし、その後内地留学、定期異動と相次ぎ、再三の「アザレアのまち音楽祭」への登場を待望したのですが、公務との調整がつかずあきらめていました。しかし、今回、オープニングコンサートにて念願が叶うことになりました。米原さんのマリンバは、テクニックに翻弄されることなく、じっくりと音楽のメッセージを熟成させ、さりげなく表現する凄さを持っています。今回の演奏曲「カバレフスキーの協奏曲」は、本来ヴァイオリンのために書かれた曲を、マリンバという楽器の可能性に重ねた、斬新なひと味違った、新しい発見と感動がある演奏になると期待しています。