音楽映画の夕べ「キャッツ」
2005年5月20日(金)
音楽映画の夕べ「キャッツ」
ご案内/計羽孝之
会場:倉吉交流プラザ視聴覚ホール
午後7:30 無料
〜ご案内〜
現代詩の先覚者であるT.S.エリオットの詩から生まれた「キャッツ」は、ミュージカルの最高傑作と言われるほど完成度の高い作品です。物語は、都会のゴミ捨て場に集まるネコたち〜人間に飼い慣らされず生きる野良猫たち〜の中から、天に昇り、再び生まれくる奇蹟のネコを選ぶ舞踏会の話。
二十数年前になるだろうかと記憶が曖昧ですが、ミュージカル「キャッツ」の初演を、劇団四季が東京新宿で公演したのを、観に行ったことがあります。それは、「キャッツ」のためだけに作られた特設テントの劇場でした。どこからステージで、どこから客席なのか判然としないユニークな会場であり、観客を巻き込んだ演出の大胆さにびっくりしたものです。その時の印象は、日本のミュージカルもずいぶんとダンスが巧くなったなと言うものでした。歌については、お世辞にも素晴らしいと言えるものではなく、マイクでやっと歌唱になっていると言うレベルでした。ところが、最近の劇団四季の公演レベルはブロードウェイ並になって来ていると噂されています。
今回、鑑賞していただく「キャッツ」は、作曲者自身の本拠地であるロンドンでのオリジナル公演を、映画用に撮影したものであり、その出来は素晴らしいものです。舞台を観られた方も、このオリジナル版を鑑賞される事で、新しい発見があること請け合いです。英語バージョンの、リズムの快感、テンポの良さは映画でなくては味わえないものです。どうぞ、お楽しみ下さい。