平野弘子ソプラノ・コンサート
2005年5月25日(水)プレゼンター:ルネックス
日本歌曲の流れ〜明治から昭和〜
ピアノ:森 康子
会場:倉吉市交流プラザ視聴覚ホール
午後7:30 700円
【プログラム】
第一部 @荒城の月(滝廉太郎作曲)
A白日(三木露風作詞/本居長与作曲)
Bかやの木山(北原白秋作詞/山田耕筰作曲)
C曼珠沙華(北原白秋作詞/山田耕筰作曲)
D北秋の(清水重道作詞/信時潔作曲)
Eちんちん千鳥(北原白秋作詞/近衛秀麿作曲)
F叱られて(清水かつら作詞/弘田竜太郎作曲)
Gお六娘(林柳波作詞/橋本国彦作曲)
第二部 @啄木短歌集より(石川啄木作詞/高田三郎作曲)
「やわらかに」「頬につとう」「いのちなき」
A桐の花(三好達治作詞/中田喜直作曲)
Bサルビア(堀内幸枝作詞/中田喜直作曲)
Cさくら横丁(加藤周一作詞/別宮貞雄作曲)
Dひぐらし(北山冬一郎作詞/団伊玖磨作曲)
E木犀のセレナーデ(関根栄一作詞/湯山昭作曲)
F演奏会用アリア「すてきな春に」(峯陽作詞/小林秀雄作曲)
【プロフィール】平野弘子
東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。同年、NHK声楽オーディション合格。1969〜1972年ジュリアード音楽院H.J.ハインツ氏に師事。帰国後鳥取市に在住。以来、ソロ・リサイタル、ジョイント・コンサートなど多種のコンサートに出演。1998年から毎年アザレアのまち音楽祭に出演。百花堂声楽教室、コールおもかげ等、後進の育成指導を続けている。鳥取市文化賞受賞。日本演奏連盟、日本声楽発声学会会員、鳥取ゾリステン会員、鳥取オペラ協会理事。
【プロフィール】森康子
フェリス女子短期大学音楽科卒業。同大学専攻科修了。1984〜86年ジュリアード音楽院コバリック女史に師事。その後、様々なコンサート活動に参加。1992年以来、平野弘子氏の伴奏者として活躍。青山三郎、由谷純子、山田早苗の各氏に師事。
〜ご案内〜
日本歌曲の流れ〜明治から昭和〜
平野弘子先生が、一年ぶりに登場です。昨年のカウベルホール・ニューイヤーコンサートで、ヨハン・シュトラウス・アンサンブル(ウィーン交響楽団)との共演。最高のオーケストラをバックにして、艶やかで柔軟な心の揺れを見事に表現し、聴く者を魅了したのです。何と言ってもオペレッタ「メリー・ウイドウ」の「ヴィリアの歌」は、想いの深い、微妙に変化し続ける女心の綾を…。年を重ねるとは、感性を積み重ねることなのかと、心に沁みたものです。
平野先生は、音楽教師として多くの優れた後進を育てて来られました。それは、常に人生の指針として、美しい生き方を、音楽を通して実践する歓びの伝達であったように思います。そして、ご自身が音楽の使徒として、範を示され続けておられることに、深い感動を得ています。
ところで、今回のコンサートは、全て日本歌曲によるプログラムです。皆さんよく御存知の曲から、現代の歌曲に至る幅広い名曲を歌っていただきます。その中でも、中田喜直作曲の「サルビア」を、別宮貞雄作曲の「さくら横丁」が、とても楽しみです。「サルビア」の血のように赤い熱情と、「さくら横丁」の淡い色の潔さが、語りかけるもの、それが今回のコンサートの山場だと思います。どうぞ、お楽しみ下さい。