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アザレアのまち音楽祭2005





アザレアのまち音楽祭 2005 公演記録


吉田章一バリトン・コンサート


2005年5月30日(月)プレゼンター:新田内科クリニック

ピアノ/兼田恵理子

会場:倉吉信用金庫ホール
午後7:30    700円


【プログラム】
[第一部]歌曲集「詩人の恋」作品48(ハイネ作詞/シューマン作曲)
     @美しい五月   A私の涙から  Bバラに、ユリに、ハトに
C君の瞳を見つめるとき  D私の魂をひたそう
E神聖なラインの流れに  F私は嘆くまい  G花が知ったなら
H鳴るのはフルートとヴァイオリン  I恋人の歌を聞くとき
J若者は乙女を愛し  K明るい夏の朝に  L夢の中で私は泣いた
M夜ごとの夢に  N昔話の中から  Oいまわしい思い出の歌
[第二部]オペラ・アリア
@オペラ「ドン・ジョヴァンニ」より『カタログの歌』(モーツァルト作曲)
     Aオペラ「魔笛」より『恋人か女房か』(モーツァルト作曲)
     Bオペラ「タンホイザー」より『夕星の歌』(ワーグナー作曲)
     Cオペラ「椿姫」より『プロヴァンスの海と陸』(ヴェルディ作曲)
 
【プロフィール】吉田章一
 鳥取大学教育学部卒業。広島大学大学院学校教育研究科修了。声楽を小松英典、西岡千秋、佐藤晨、吉田征夫、平野弘子の各氏に師事。ソロ・コンサート、ジョイント・コンサートのほか、モーツァルトやフォーレのレクイエム、バッハのヨハネ受難曲等のソリストを務める。また今年3月には、ヘンデルのメサイヤ公演でもソリストを務めた。オペラでは、モーツァルトの「コシ・ファン・トゥッテ」「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」に出演。特に2002年の国民文化祭オペラ公演「ポラーノの広場」では、主役のキューストを歌い圧倒的な成功をおさめた。昨年の再演では、更にバージョンアップしたキューストを歌い、全国レベルで通用する風格を見せた。又、特筆に価するのはドイツリートに対する造詣の深さと演奏力の高さである。既にCDリリースされているシューベルトの「冬の旅」は、高く評価されている。現在、淀江小学校勤務。鳥取オペラ協会理事。
 
【プロフィール】兼田恵理子
 武蔵野音楽大学音楽学部器楽科ピアノ専攻卒業。ピアノを藤井俊子、新田恵理子、コッホ・幸子の各氏に師事。1994年、アザレアのまち音楽祭でアザレア室内オーケストラと共演。現在、後進の指導にあたるとともに、声楽、器楽の伴奏者として各地で音楽活動を行っている。倉吉市在住。オペラ協会ピアニスト。
 
〜ご案内〜

 吉田さんは、今や鳥取県を代表する声楽家として大きく羽ばたいておられます。オペラ「ポラーノの広場」でのキュースト役は、風格さえ感じさせるはまり役として高い評価を得ています。そして、何よりもドイツリートでの完成度の高い歌唱は、山陰唯一であり、他の追従を許さないものがあります。既に、シューベルトの「冬の旅」は、カウベルホールからCDがリリースされ、ライフワークとして演奏し続けておられます。今回は、シューマンの「詩人の恋」全曲とオペラ・アリアを聴かせていただけることになっています。
 去る2月、米子市で行われたサロン・コンサートで、第一部に登場する「詩人の恋」を聴かせていただきました。その演奏構成の的確さと、一曲の中に忍ぶ音楽の命が、ほとばしる情感をともなって表現されて、詩人に同化している自分に気が付き、後ろめたさを感じさせられました。もともと詩人は、エゴセントリックなものです。女性の持つ二面性に、いつも翻弄されては涙するものです。時の流れに女性はメタモルフォーゼするのです。その表現がこの歌曲の聴き所です。吉田歌曲の魅力を存分にお楽しみ下さい。


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