音楽映画の夕べ「マーラー」
2005年6月15日(水)
ご案内/計羽孝之
会場:倉吉交流プラザ視聴覚ホール
午後7:30 無料
〜ご案内〜
グスタフ・マーラーは1860年、オーストリアに生まれ、1911年、ウィーンでなくなったが、その間、10の交響曲と多くの作品を残しています。指揮者としてもウィーン(ウィーン国立歌劇場総監督/現在は小澤征爾)に君臨しましたが、完全主義者であり独裁的でもあり様々な軋轢もあったようです。その後、メトロポリタンやニューヨーク・フィルでも指揮をするなどのキャリアを持ち、国民的な大音楽家として尊敬されました。マーラーの音楽が愛聴されるようになったのは、近年になってのことですが、それは録音技術の発達と関係していると言われます。大がかりで長大な、そして何よりも技術的に難しく難解だと思われていたためでしょう。
「やがて私の時代が来る」と自己の前衛生を確信していたマーラーは、自分の音楽が理解され、愛される時代を、予見していたのです。ある意味で現代はマーラーの時代打と思います。この映画は、音楽に人生を捧げたマーラーの憂愁と悲痛、激烈さに満ちた生き方を、ケン・ラッセルという天才映画監督によって、奔放な映像表現、幻惑的な映像世界を創り出し、独創的で大胆、私たちの意表をつく解釈で描き出した傑作なのです。