稲田真司とミュージック・ファクトリー
プレゼンター:社会福祉法人「敬仁会」
2006年6月10日(土)
会場:倉吉交流プラザ視聴覚ホール
午後7:30 700円
ミュージック・ファクトリー
〜稲田真司と仲間たち〜
フルート:稲田真司/ヴァイオリン:曽田千鶴/ファゴット:木村恵理/ピアノ:三浦芳男
プログラム
第一部
@フルート、ヴァイオリン、バスーン、通奏低音のための協奏曲ニ短調/ヴィヴァルディ作曲
Aサロンのための四重奏曲/シューマン作曲・W.ポップ編曲
第二部
B交響曲第41番 ハ長調「ジュピター」/モーツァルト作曲・J.N.フンメル編曲
【プロフィール】
稲田真司(いなた しんじ)Fl
国立音楽大学音楽学部器楽学科フルート専攻卒業。在学中より、ソロ、室内楽、オーケストラのメンバー等、幅広く活動しながら全国各地をまわる。卒業後もソロ、アンサンブルからオーケストラの分野にわたり演奏活動を続けている。現在では、ジャンルを越えた仲間と交流を深め、活動の幅を広げている。アンサンブル・グループ「ミュージック・ファクトリー」主宰。フルートを小谷幸久、高橋安治、大友太郎の各氏に師事。現在、日野高等学校教諭。米子市在住。
曽田千鶴(そた ちづる)Vn
島根大学教育学部特別教科(音楽)教員養成課程管弦打楽器専攻卒業。同教育専攻科修了。ヴァイオリンを坂本博之、知念辰朗、漆原朝子の各氏に師事。島根大学管弦楽団、島根大学室内合奏団、出雲室内管弦楽団、米子管弦楽団にてコンサートマスターを歴任。広島交響楽団など中国地方各地のオーケストラの客演を務めるほか、ソロ、トリオ、弦楽四重奏、室内楽グループ「ミュージック・ファクトリー」などを中心に演奏活動を行う。アザレアのまち音楽祭では常連演奏家の一人として活躍している。現在、四国のプロオーケストラ「瀬戸フィルハーモニー交響楽団」団員。出雲市在住。
木村恵理(きむら えり)Fg
島根大学卒業、同大学院修了。大学では教育学部社会科研究室に在籍しながら数学も学ぶ。大学院は音楽研究室に籍を移し音楽を学ぶ。ファゴットを吉田将、岡崎耕治、井上俊次、伊藤昇の各氏に師事。室内楽を手塚実氏に学ぶ。現在、室内楽、ソロなどの分野で演奏活動を行うほか、各地のオーケストラで客演を務める。出雲フィルハーモニー交響楽団に在籍。瀬戸フィルハーモニー交響楽団(香川県)と契約。2004年、出雲室内管弦楽団で協奏曲を演奏。出雲市在住。
三浦芳男(みうら よしお)P
島根大学教育学部特別音楽課程作曲専攻卒業。日本社会事業学校研究科卒業。作曲、編曲、ピアノ演奏、伴奏など幅広い音楽活動を行っている。MUSIC
FACTORY、松江ソロイスツ、島根作曲家グループ「紫陽花の会」所属。作曲を西岡光夫・小林昭之、ピアノを田淵典子・小林昭之、電子オルガンを青野るみ・秋山純一の各氏に師事。現在、高齢者施設にて支援相談員として勤務。松江市在住。
【ご紹介】
稲田真司氏が主宰するミュージックファクトリーはヴァイオリン、フルート、ファゴット、ピアノの編成です。この編成は18世紀のヨーロッパで盛んであった富裕な家庭でのサロン・コンサートのためのものであり、それに呼応して沢山の作品が書かれています。また、大編成のオーケストラ曲やオペラ音楽を、当時の家庭で楽しむために様々な編曲がなされていますが、この編成が最も原曲に近い再現性を持っているものとして持てはやされました。今回の楽しみは、なんと言ってもモーツァルトの交響曲第41番ハ長調「ジュピター」(J.N.フンメル編曲)です。モーツァルト最後のシンフォニーであり最高傑作といわれる41番が、そのダイナミズムをどのように表現するか、楽しみです。
ミュージックファクトリーのメンバーは、アザレア室内オーケストラの構成員であり、トップ奏者ばかりの俊英です。稲田氏のアンサンブル能力はプロ級であり、その豊かなフルートの表情は強い説得力を持っています。ヴァイオリンの曽田千鶴さんは、昨年まで毎年ソロコンサートに出演いただいたほどに、卓越した力量の持ち主です。ファゴットの木村理恵さんは、安定したテクニックと力動感のある演奏ぶりで聴く者を魅了しています。ピアノの三浦芳男さんは、島根県を代表するピアニストとしての力量を持ち、また、アレンジにおいても恵まれた才能を発揮し、山陰楽壇になくてはならない存在になっておられます。
ミュージックファクトリーの紡ぎだす音楽のドラマを、どうぞお楽しみください。