みささミュージアムコンサート
辺見康孝ヴァイオリン・コンサート
2007年6月22日(金) プレゼンター: 三朝町有志
ハープ/松村多嘉代
会場:三朝温泉みささ美術館
午後7:30 700円
【プログラム】
第一部
@ラルゴ(ヘンデル作曲)
Aハープ協奏曲変ロ長調作品4の6より(ハープ・ソロ)(ヘンデル作曲)
Bアヴェ・マリア(J.S.バッハ&グノー作曲)
CG線上のアリア(J.S.バッハ作曲)
D無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調より(ヴァイオリン・ソロ)(J.S.バッハ作曲)
第二部
E黒鳥の歌(ヴィラ=ロボス作曲)
F白鳥の歌(シューベルト作曲)
G幻想曲作品124(サン=サーンス作曲)
【プロフィール】
辺見康孝(ヴァイオリン)
1971年松江市生まれ。3才よりヴァイオリンを始め、西上史子氏などに師事。島根大学教育学部特音課程、同大学院では知念辰朗氏に師事し修了後は同大学非常勤講師を務めた。多くのヴァイオリン奏者から指導を受けながら演奏活動も行い、2001年より2年間はベルギーのアンサンブル“シャンダクション”に在籍した。これまでに日本はもとよりベルギー、オランダ、フランス、ドイツ、デンマーク、ノルウェー、オーストラリア、アメリカ合衆国、南アフリカ共和国、韓国で演奏活動を行っており、メルボルン国際芸術祭(オーストラリア)、ブリスベン・バイエーニアル音楽祭(オーストラリア)、アルスムジカ(ベルギー)、フランダース音楽祭(ベルギー)、ベルフォール音楽祭(フランス)、TBAフェスティバル(アメリカ)、ウルティマ音楽祭(ノルウェー)、嶺南国際現代音楽祭(韓国)、大邱国際現代音楽祭(韓国)、ナショナル・アーツ・フェスティバル(南アフリカ)などの様々な国際音楽祭にも招待されている。独自の奏法を開発し、従来の奏法では演奏不可能な作品もレパートリーとしており、さらに美術家、サウンド・デザイナー、ダンサー、舞台俳優などとのコラボレーションも行っている。2004年、メガ・ディスク(ベルギー)からヴァイオリン・ソロ曲を集めたCDがリリースされた。現在は現代音楽アンサンブル“ネクスト・マッシュルーム・プロモーション”(大阪)のヴァイオリン奏者を務める他、松江市に本拠を置きながら世界各地で演奏活動を行っている。
http://sun.ap.teacup.com/yashemmi/
松村多嘉代(ハープ)
3歳よりピアノを始める。相愛音楽教室、相愛高等学校音楽科を経て相愛大学音楽学部卒業。フランス・ニース国際音楽アカデミーなどにおいて、世界の著名演奏家のマスタークラスを受講し研鑽を積む。現在フリーランスハーピストとして、ソロ、室内楽、オーケストラなど国内外で活躍するほか、妹 松村衣里とハープ二台によるデュオ・ファルファーレ(イタリア語で蝶々)を結成し意欲的な演奏活動を行っている。ハープのオリジナルの作品はもとより、クラシックの名曲や日本の歌、ポピュラー、ボサノヴァなど様々なジャンルの作品をノンペダルハープ、グランドハープのために編曲し演奏。幅広いレパートリーと楽しいおしゃべりをまじえながらのコンサートは定評があり人気をよんでいる。これまでに相愛大学新人演奏会、宝塚ベガ新人演奏会、京都フィルハーモニー室内合奏団イタリア公演、第10回フランス・アルル国際ハープフェスティヴァル、音楽の祭日、京都・高台寺土曜コンサートなど数多くの演奏会に出演。2006年5月には演奏家集団「next
mushroom
promotion」とともに現代フランスを代表する作曲家アセーヌ・ラルビの新作オペラ「松風」を世界初演し好評を博す。「新時代創談」・「十朱幸代の素敵にシンプルライフ」などのテレビ番組にレギュラー出演。avex
CLASSICSより好評発売中のCD「開幕の祈り」(佐渡裕指揮・兵庫芸術文化センター管弦楽団)などのレコーディングに参加。これまでに田淵順子 井上久美子 木村茉莉 ヨセフ・モルナールの各氏のレッスンを受講。ピアノを山田忍、内田月令子、ハープを摩寿意英子氏に師事。音楽愛好家協会こんごう、日本ハープ協会会員 ファルファーレ音楽院代表 http://gold.ap.teacup.com/farfalle/
【ご案内】
辺見康孝氏は全国区で活躍するヴァイオリニストであり、鳥取・島根の音楽界になくてはならない貴重な存在です。アザレアのまち音楽祭初期の段階から、様々な演奏団体の一員として参加していただいていましたが、その後、ベルギーに渡って現代音楽のアンサンブルに参加し、その名を馳せました。そして私が静岡で逸見氏のコンサートポスターに出会い、その帰国を知った翌年から、アザレアのまち音楽祭のサロン・コンサートに登場していただけるようになったのです。
今更、ご紹介するまでもなく、アザレアのまち音楽祭で最も人気の高い演奏家のお一人であり、ヴァイオリンを人の声のようなアーティレーションで演奏する語り口の上手さは、他の追従を許さぬ凄さがあります。特に難解とされる現代音楽の表現には、逸見氏独特の語り口で、まるでロマン派の音楽のように聴かせてしまう巧さがあり、現代の作曲家たちから厚い信頼を得ています。そして、もう一つの魅力は、アンコール小品と呼ばれるようなポピュラーな名曲を見事に聴かせる卓越した力量の持ち主だと言うことです。私は、逸見氏の演奏を座右のものとし、事あるごとに聴いていますが、飽きさせる事はありません。
ところで、今回は、ミュージアム・コンサートと銘打ち、みささ美術館と倉吉博物館で連夜のコンサートを開催します。三朝も倉吉も会場にピアノがありませんので、ハープの松村多嘉代氏が伴奏者となります。両方のミュージアムも共に豊かな響きを持っていますので、ハープの演奏は正に打って付けだと自信を持っています。両日とも、プログラムは異なる編成になっていますので、初めての試みとなるみささ美術館にもお出かけいただき、三角形の屋根の響きをお聴きいただければ幸いです。