中野隆尺八演奏会
2008年6月27日(金) プレゼンター:松田龍太郎
筝/山路みほ
倉吉交流プラザ視聴覚ホール 午後7:30 無料
【プログラム】
【第一部】
1 高城地区に伝わる牛追掛け節から
2 古典本曲 鹿の遠音
3 月草の夢(福田蘭童)
4 麦笛の頃(福田蘭童)
5 壱越(山本邦山)
【第二部】
1 春の海(宮城道雄)
2 キビタキの森(宮田耕八朗)
3 二つの田園詩(長沢勝俊)
【プロフィール 】
中野隆(なかのたかし)尺八
1970年から尺八を始める。上田流を田中薫堂、谷泉山の各氏に師事する。琴古流を古屋輝夫氏に師事する。上田流大師範。2003年度より、鳥取県文化振興財団芸術宅配便事業に邦楽部門で参加し、小中学校で演奏。現在、倉吉市議会議員、倉吉市在住。
山路みほ(やまじみほ)筝
広島県尾道市生まれ、倉敷市玉島在住。5歳より筝曲の手ほどきを受ける。 東京藝術大学音楽学部卒業、NHK邦楽技術者育成会42期終了。文化庁芸術インターシップ国内研修員として沢井一恵氏に師事。 第4回賢順記念全国筝曲コンクール奨励賞受賞。第4回国際芸術連盟(JILA)音楽コンクール邦楽部門第1位。第5回全国邦楽コンクール全部門総合第1位等を獲得する。 平成14年岡山芸術文化賞準グランプリ受賞。平成17年倉敷市文化連盟奨励賞受賞。現在、東京藝術大学同声会、森の会に所属。岡山大学非常勤講師。東京・岡山、そして海外を行ったり来たりと幅広い活動を繰り広げている。
〜ご 案 内〜
【中野隆尺八演奏会】
中野隆さんの尺八は、四年ぶりの登場です。中野さんは、元々「オムロン」に勤務されておりましたが、現在は倉吉市議会議員として二期目を勤めておられる方です。音楽、特に邦楽への想いは止みがたく、様々な分野で活動されています。県文化振興財団の行っている芸術宅配便の尺八奏者として、なくてはならない存在であり、県内の学校公演を続けておられます。今回はゲストに筝奏者のプロフェッショナル「山路みほ」さんを迎えての本格的なコンサートです。 邦楽の世界では、プロとアマの乖離は大きいのですが、中野さんの芸術を追求する姿勢にはプロ・アマを越えたものがあります。それは、尺八をきわめて知的な営みとして捕らえ、己の感性で楽曲を観察し、その可能性を比較し、自己表現として演奏計画を立てているのです。それが吉と出るか凶と出るかは、分かりませんが、どちらにしても、音楽をどう観察し、何を考えたかが演奏であり、その具体的な体験の積み重ねが感性として蓄積されていくのです。中野氏の尺八には、その志にテクニックが追従し切れない点もありますが、筝の名手「山路みほ」さんの伴奏で、一人では到達できないであろう高みを、垣間見せてくれるものと期待しています。知る人ぞ知る筝の名手との共演は、中野氏の新しい挑戦へのさきがけとなるでしょう。ご期待ください。