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アザレアのまち音楽祭2009





アザレアのまち音楽祭 2009 公演記録


道谷増夫サクソフォーン・コンサート

プレゼンター:齋藤会計事務所

2009年5月19日(火)19:30〜 倉吉交流プラザ 700円

プログラム

第一部

@コルシカ島の歌(アンリー・トマジ作曲)
Aシャンソンとパスピエ(ジャン リュエフ作曲)
Bレントよりもなお遅く(ドビュッシー作曲/道谷増夫編曲)
Cサクソフォーンのための変奏曲(道谷増夫作曲)
Dバラード(アンリー・トマジ作曲)

第二部

Eソナタ ト短調(Henri Eccles作曲/Sigurd Racher 編曲)
F歌劇「こうもり」序曲(J.Strauss作曲/道谷増夫編曲)
Gコッペリア(ドリーブ作曲/道谷増夫編曲)


ソリスト・プロフィール

道谷増夫(みちたに ますお)Sax

サクソフォーンを福永博昭氏、手塚実氏、冨岡和男氏、阪口新氏、ダニエル・デファイエ(パリ国立音楽院)氏に師事。和声学、対位法を小林昭三氏に師事。
島根大学教育学部特設音楽課程卒業後、東京芸術大学別科にて研鑽を積む。
高校、中学教員を経て、アザレアのまち音楽祭コンサート、山陰の名手たちコンサートなどソロ演奏を中心に活動している。

瀬川則子(せがわ のりこ)Piano

山口芸術短期大学ピアノ科卒業。中四国新人演奏会に出演。第6回TYSコンクールピアノ部門にて最優秀賞受賞。第12回クラシック音楽コンクールピアノ部門好演賞受賞。山崎孝氏、勝谷寿子氏、小林峽介氏に師事。現在、歌唱、器楽の伴奏の他、「21の会」においてピアノデュオコンサートを定期的に行っている。


ご案内

 道谷氏の紡ぎ出す音楽は、いつも情感豊かで少しウエットなセンチメンタルを感じています。これは私だけが感じることかも知れませんが、その道谷氏の感じやすく壊れやすいボヘミアングラスの透明感が、なんとも魅力的なのです。鉛を多く含んだボヘミアングラス独特の色合いの微妙さが、道谷氏のサックスには潜んでいるのです。ところが、道谷氏は頭脳明晰であり過ぎ、何事も分析して解釈するクセがある様にも感じています。ですから、音楽はいつも妙に安心して聴いていられるのが、不満と言えば不満です。
 技術的な完璧さは、行き着くところまで到達しています。しかし、音楽はそれからがスタートであり、音楽表現の問題にたどり着くのです。道谷氏は齢を重ねるごとに、カミソリのような薄い刃先を、徐々に太らせ、日本刀のもつ力強さを感じさせるようになっています。これは感性を鈍らせるのではなく、意識して刃こぼれのない音楽センスを磨いているように感じます。道谷氏の音楽表現は、いよいよこれからが旬になることでしょう。
 特にフランスものの楽曲に於いては、誰も真似の出来ない佳境に至るものと期待しています。



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