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指揮者ぶんらく

アザレアのまち音楽祭2010





アザレアのまち音楽祭 2010 公演記録


【眞家利恵ヴァイオリン・ヴィオラ・コンサート】

Piano 稲毛麻紀

5月21日(金)19:30 倉吉交流プラザ 700円


第一部

@無伴奏ヴァイオリンソナタ 第2番 (バッハ作曲)
Aヴァイオリン協奏曲 第4番 ニ短調 Op.31 第1.2楽章(ヘンリ・ヴュータン作曲)
 ヴュータンは近代. フランス派の中心となった19世紀中頃を代表する作曲家。美しいメロディで知られるヴュータンのヴァイオリン協奏曲は、特に5番が有名ですが今回、第4番が演奏される。ヴュータンは名ヴァイオリニストとしても著名でしたが、彼の弟子であったYsaye(イザイ)に、『僕が死んだら、葬式にガルネリを持ってくるように』という遺言を残した逸話は有名である。

第2部  (ヴィオラとピアノのための音楽)

Bヴィオラ協奏曲 ト長調(ジョージ・フィリップ・テレマン) 
 テレマンは、人の心の癒しのために音楽を書いたと言われるほど癒し系の作曲家であるともいえる。17世紀後半にドイツで生まれたテレマンの、当時の作風は、現代人に癒しを与えるにも最適の音楽だったようだ。このヴィオラ協奏曲は、気品のある第一楽章から始まり、普段目立たないヴィオラに活躍の場が与えられる佳曲。バロック後期から、その後の疾風怒濤時代と古典派への橋渡し的な存在だったようだ。ギャラント様式(「小さく切り刻まれた華奢な音楽」)とも言われ、音楽的な深さはないが耳に快い音楽になっています。
Cエレジー Op.30(ヘンリ・ヴュータン作曲)


プロフィール

 眞家利恵(しんかりえ) Vn

 幼少よりヴァイオリン、10代よりヴィオラを学ぶ。東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校、東京芸術大学音楽学部、東京芸術大学修士課程終了。在学中、兎東俊之氏、百武由紀氏に師事。スイスでは深井碵章氏、京都フランスアカデミーでタッソー・アダモプロス氏、卒業後、故白尾偕子氏に師事。東京芸術大学音楽学部ヴィオラ科首席卒業後、オーケストラアンサンブル金沢に在籍。他にNHK交響楽団はじめ多数のオーケストラ、室内楽、ソロ活動に参加。又、桐朋学園音楽大学、フェリス女学院、国立音楽大学で後進の指導にもあたる。コンセール・マロニエコンクール弦楽器部門2位。現在、ヴァイオリン、ヴィオラ個人指導、鳥取県立米子東高等学校弦楽部講師。ヤマハ・パルス楽器社ヴァイオリン講師。米子市在住。


 稲毛麻紀(いなげまき)Piano(※)

 武蔵野音楽大学器楽科ピアノ専攻卒業後、お茶の水女子大大学院ピアノ演奏学講座修了。ピアノを新田恵理子、堺康馬A.ウェーバージンケの各氏に師事。これまでアザレアのまち音楽祭のサロンコンサートやオープニング・コンサートのピアノ・コンチェルト等に出演。現在、合唱団のピアニスト、移動わらべ館童謡唱歌推進員、鳥取短期大学非常勤講師を務める。鳥取オペラ協会ピアニスト。


ディレクターのコンサート案内
 眞家利恵さんは、一年おいての登場です。これまで良く知られたヴァイオリンの名曲をプログラミングしていただいていましたが、今回は県内のコンサートではたぶん初登場となるであろうヘンリ・ヴュータンの曲が演奏されます。一部では滅多に生演奏では聴くことの出来ない第四番のヴァイオリン・コンチェルトが取り上げられ、二部ではヴィオラとピアノのための「エレジー」が取り上げられます。このようなプログラムが地方で聴けるなんて、信じられないくらいです。
 今回のコンサートの最大の聴き所は、何といっても二部のプログラムです。本来自身の専門楽器であるヴィオラに持ち替えてのステージなのです。それも、名曲中の名曲であるテレマンのヴィオラ協奏曲が聴けるのです。更に、ヴュータンが加わるのですから、愛好家にはたまらないコンサートになることでしょう。
 眞家さんは、プロフィールにもあるとおり東京芸大ヴィオラ科を卒業後、オーケストラアンサンブル金沢で活躍されていたプロフェッショナルの方です。その後、鳥取県人となられました。地方に住まう私たちにとって、これほど幸せなことはありません。私たちのヴァイオリニストとして、末長くご愛聴いただき、ご支援をお願い致します。



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