【サロン・オペラ・羊飼いと狼】
鳥取オペラ協会自主公演
6月16日(水)19:30 倉吉交流プラザ
台本・作曲/松井和彦 指揮/新倉健 演出/西岡千秋 照明/斉藤
〔出演〕
羊飼い 小椋美香子 狼 西岡千秋 村人 尾前加寿子・鶴崎千晴・関力仁・上垣彬光
ピアノ/瀬川則子
このオペラは、鳥取オペラ協会が2008年の定期公演として上演した「イソップオペラ三部作」の第3部に当たります。今回は、うそつきを懲らしめる「羊飼いと狼」の物語りを、サロン・バージョンで公演します。
プロフィール
小椋美香子(おぐらみかこ)Soprano
作陽音楽大学声楽科卒業。同大学専攻科修了。在学中からオペラマイスタークラスに在籍し、研究生課程を修了。船瀬幸子、西内玲、フォルカ・レニッケ、小松英典、吉田旅人、平野弘子の各氏に師事。オペラには「コジ・ファン・トゥッテ」にフィオルディリージ役、「フィガロの結婚」にはスザンナ役、「魔笛」ではパパゲーナ役で出演している。再演の「フィガロの結婚」で再びスザンナ役を歌い、大成功を収めた。国民文化祭とっとり2002オペラ「ポラーノの広場」公演で床屋の親方役を歌って好評を得る。2003年「ドン・ジョヴァンニ」、2004年「アマールと夜の訪問者」に出演。2005年10月に再演した「コジ・ファン・トウッテ」ではデスピーナ役で出演、好評を得る。2008年「イソップオペラ三部作」では羊飼い役で出演。2006年から華道家の伊藤喜秀氏と共に、花と歌のアフタヌーンコンサート開催。日野川合唱フェスティバルにも初回から連続して出演、ゲストコンサートを行う。エレクトーン奏者の寺崎淑子氏との童謡コンサートも今年で10年を迎える。わらべ館、童謡・唱歌推進員。鳥取オペラ協会会員。
西岡千秋(にしおかちあき)Baritone
武蔵野音楽大学声楽科卒業。同大学院声楽専攻修了。市田キヨ子、疋田生治郎の各氏に師事。数々のオペラ出演の他、リサイタルをはじめとする演奏活動を行っている。また、鳥取県内においては第九公演のソリストを務め、アザレアのまち音楽祭や山陰の名手たちコンサートなど常連演奏家として活躍。鳥取県内公演のオペラでは「電話」「コシ・ファン・トゥッテ」「フィガロの結婚」「魔笛」「ポラーノの広場」「ドン・ジョヴァンニ」「アマールと夜の訪問者」等に出演。鳥取オペラ協会の全ての公演をプロデュースしている。現在、鳥取大学地域学部附属芸術文化センター准教授。鳥取オペラ協会副会長。鳥取合唱連盟副理事長。
尾前加寿子(おまえかずこ)Soprano
作陽音楽大学声楽科卒業。モーツァルテウム音楽院(オーストリア)にて学ぶ。坂本朱美、ルドルフ・クノール、村田健司、飯田純子、平野弘子の各氏に師事。1991年、帰国記念リサイタル後、リサイタル2回。1996年、モーツァルト「レクイエム」ソリスト(米子公演)、鳥取オペラ研究会公演「河童譚」「子うさぎましろのお話し」、1998年アザレアのまち音楽祭、鳥取オペラ協会公演「フィガロの結婚」にスザンナ役、2000年「魔笛」公演ではパミーナ役で好演する。国民文化祭とっとり2002オペラ「ポラーノの広場」公演でロザーロ役、2006年の「コシ・ファン・トゥッテ」でフィオルディリージ役、2008年「イソップオペラ三部作」では、「金の斧・銀の斧」で水の精を歌う。鳥取県の音楽家たちコンサート出演。現在みずばしょうコーラス、のぞみ会ミルフィーユ指揮者。鳥取ゾリステン、鳥取オペラ協会会員。
鶴崎千晴(つるさきちはる)Soprano
武蔵野音楽大学声楽科卒業。声楽を森原紀美子,藤田みどり,佐伯真弥子,平野弘子の各氏に師事。ジョイント・コンサート,ソロリサイタルほか,鳥取オペラ協会公演「フィガロの結婚」(伯爵夫人),「アマールと夜の訪問者」(母親),ラクゴペラ「ドン・ジョヴァンニ」(ドンナ・エルヴィラ)、イソップオペラ(よいきこり)に出演。山陰の名手たちコンサート出演。アザレアのまち音楽祭参加。鳥取オペラ協会理事。
関力仁(せきりきと)Tenor
鳥取大学工学部応用数理工学科4年。オペラ協会公演「フィガロの結婚」にクルチオ役で出演。他「イソップ三部作」「アマールと夜の訪問者」に声楽アンサンブルとして参加。
上垣彬光(うえがきあきみつ)Baritone
鳥取大学大学教育地域学部学校教育課程。オペラ協会公演「イソップ三部作」「アマールと夜の訪問者」「フィガロの結婚」に声楽アンサンブルとして参加。
あらすじ
毎日、羊の世話ばかりさせられて、退屈している羊飼いの少年は、何かおもしろいことはないかと思っていました。そこで、農民をからかうことを思いついた少年は「おおかみだぁ!!」と叫んでみました。すると、驚いた農民たちはあわてて駆けつけました。その様子があんまりおかしかったので、少年は何度も嘘をついては大笑いしていました。あんまり笑いすぎて疲れ果て、眠ってしまった少年のところに、今度は本当に狼が現われたのです。何度もだまされた農民たちは、少年を助けに来てくれるのでしょうか?それとも…?
ディレクターのコンサート案内
この公演は、鳥取オペラ協会の自主公演です。一昨年倉吉未来中心の小ホールで公演し、大成功を収めたオペラの一部です。このオペラは、もともと「イソップオペラ三部作」の第三部に当たるもので、よく知られた「羊飼いと狼」をオペラ化し、教訓を笑いとアイロニー(皮肉)の中で昇華させた素晴らしい作品です。子どもと親を対象に作られていますが、音楽的にはかなり高度で技術的に難しい内容です。ですから、イソップ童話の子供向けだと侮ってはいけません。大人の鑑賞にも十分堪えられる作品としての仕上がりがあります。
今回は、少年にベテランの小椋美香子さん、狼に西岡千秋さん、そして村人には、鳥取オペラ協会のそうそうたるソリストが参加し、脇を固めます。短いオペラですが、オペラの醍醐味満載です。どうぞお楽しみください。