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●やってみよう!催物開催≪音楽公演編≫


 日ごろの活動の成果を、公演を開いて発表したい!
でも、何から始めたらいいのかしら…。
そんな方のために、
ここでは公演開催までの流れの一例をご紹介いたします。

コンサートぶんらく

 〇公演前日まで

 1、公演開催に向けての担当を決める
 公演開催準備をひとりで行うのは大変!
 いろいろな手配を、担当を決めて分担しましょう。
 また、スタッフ全員で連絡を密に取り合い、一丸となって開催準備を行いましょう。

・企画・運営係
  プログラムの内容や、時間配分などを決めます。
・スタッフ・出演者連絡係
  連絡事項を、スタッフ・出演者に連絡します。
・会計係
  公演にかかる予算書を作成し、実際にかかった費用を計算して決算書を作ります。
・会場予約、会場職員との連絡係
  催物の内容・だいたいの集客数を考えながら会場を予約し、会場職員さんと密に連絡を取り合います。
・広報係
  ポスターやチラシ作成・配布など、催物の宣伝を行います。
・チケット係
  チケットの作成、販売、販売委託を行います。
・著作権協会への申請・対応係
  楽曲を使用する場合は、著作権協会への申請が必要です。
・後援者・協賛者などへの渉外係
  企業、関係する団体などに呼びかけ、後援者や協賛者になっていただきます。

 2、プログラムの概要を決める(企画書の作成)
 演目、公演時間、だいたいの出演者数を予定しておきます。
 これにより、会場を何時間借りたらよいのか、どんな設備や器具を借りればよいのか、控え室を何室予約しておけばよいのかなどの目処が立ちます。
 その後も、スケジュール表を作成しておくなど、公演内容の詳細を詰めていきましょう。

 3、会場選び
 鳥取県中部には、さまざまな場所にホール・会場があります。
 ホールによっては、ホームページにて座席数、料金表、貸出し器具一覧を表示しているところもあります。
 (使用申込書をダウンロードできるところもあります)。
 それらを確認すると、会場選びの参考になります。
 気になる会場があったら、そこに問い合わせてみましょう。
☆ホール一覧はこちら!

ホール・画廊のイメージ画像
〇確認・お問合せポイント
・希望する時期に会場が空いているか
 土日・祝日は予約が多いため、希望の日時に予約できない場合もあります。
 日時・会場は複数の候補を想定しておきましょう。
・使用料について
 ☆平日・休日、時間帯によって、使用料が変わることがあります。
  料金表を参照しながら、会場に確認してみましょう
  ≪休日、夜間になるほど料金は割高になっていきます。≫
 ☆減免制度がある場合があります。
 ☆入場料を取る場合、営利目的の場合は、使用料が割増になる場合があります
 ☆お住まいの市町村外のホールである場合、使用料が割増になる場合があります
・公演に使用する備品・器具(ピアノ、反響板など)の貸し出しについて
・会場使用に関する注意事項
 特に、禁止事項はよく読んでおきましょう。


☆関係各庁への届出☆
 催物の内容によって関係官庁等への届出が必要になるホールもあります。
 事前に確認し、必要な手続きを行いましょう。

警備が必要なとき
          …警察署
火気及び危険物の使用
          …消防署
 4、会場の予約
会場の使用申請書を入手し、
使用する会場(ホール、控え室、ロビーなど)、
使用する設備器具(照明装置、ピアノ、音響装置など)
を記入し、会場へ提出します。
〇使用申請書は、控えを取っておくと安心です。
〇万一キャンセルしなければならない場合のために、
 キャンセル料についても確認しておきましょう。
申請書が受理されれば、会場を予約することが出来ます。
その他、会場が求める申請書(警備・物品販売許可・火気使用許可など)があれば提出します。


 5、各種依頼
〇後援依頼
 公的機関や企業、関係する団体などに後援を依頼します。許可が下りれば、後援として名義を使用することができます。
〇協賛依頼
 企業、個人などに協賛をお願いします。協賛金を頂くかわりに、当日プログラムなどに広告・お名前を掲載し、ご招待券を贈るなどの特典を設けます。
〇チケットの販売委託
 公演を行うホールや音楽店、プレイガイドなどにチケット販売委託をお願いします。
(販売委託手数料がかかります)


依頼するぶんらく

 6、印刷物の準備
広報用のポスター・チラシ、チケットの原稿を作成し、印刷店などに印刷を依頼します。
(少数ならば自宅のプリンタなどでも可能です)
〇印刷前に原稿内容に誤りがないかどうか、スタッフ複数名でチェックしてみましょう。
〇後援者の名義がすべて入っているか確認しましょう。
〇ポスター・チラシ完成後は関係各所に配布するほか、お店・施設など、人目に付くところにポスターを貼ってもらえるよう頼んでみましょう。
〇チケット完成後は、スタッフへ販売する分のチケットを配分するほか、委託したプレイガイドにチケットを配分します。
〇招待客へ招待券を送付するなどの手配を行います。

☆印刷物に記載する内容(必須!)
・公演名
・日時
・会場
・主な演目(プログラム内容)
・出演者
・入場料、席の種類
・お問合せ先
(連絡のつきやすい連絡先)


 7、音楽著作権の使用申請
 演奏する楽曲について届出と許可が必要な場合、日本音楽著作権協会に利用申請を行います。
 詳しくは、日本音楽著作権協会(JASRAC)のホームページをご覧いただくか、協会にお問合せください。


   パソコンで確認するぶんらく
☆申請までの大まかな流れ
届出と許可の必要な楽曲を、日本音楽著作権協会(JASRAC)のホームページで調べる
 ↓
開催日の2週間前までに、
お近くの協会支部に、会場、日時、内容などを連絡する
 ↓
支部から送られる申込書類に記入し、開催日の5日前までに提出
 ・ホームページで書類のダウンロードも
  できます
 ・提出はFAXでも可能です
 ↓
協会より許諾書と請求書が発行される。
使用料を協会に支払う



 8、公演についての資料作成
 当日のタイムスケジュール、進行表、舞台仕込み図など、公演についての資料を作成します。
 作成後は出演者・スタッフに連絡・配布し、当日の役割を決めた後に打ち合わせをしておきましょう。



   ヴァイオリンの画像
☆おおまかなタイムスケジュールの例
舞台仕込み
 ↓
楽器設営など/受付設営
 ↓
リハーサル/配布物準備
 ↓
リハーサル終了/打ち合わせ
 ↓
開場
 ↓
開演アナウンス/開演
〈公演前半〉
 ↓
(休憩)
 ↓
〈公演後半〉
 ↓
終演・片付け



 9、会場下見・打ち合わせ
ホールを使用する催物では、会場職員さんとの打ち合わせが必要です。
催物についての資料(スケジュール表・チラシ・舞台仕込み図等)を持参し、舞台・音響・照明設備・会場整備等について打ち合わせをしておきましょう。

〇ピアノを使用する場合は、ホール担当の調律師さんがいれば、その方にピアノ調律をお願いしておきましょう。
(付き合いのある調律師さんや、音楽店の調律師さんにお願いすることも出来ます)


ピアノの画像


 10、当日の役割分担
公演当日のスタッフの役割分担をしておきます。
全体の進行表も参照しながら、よく打ち合わせをしておきましょう。
〈表方〉
会場でお客さまと接する係です。
人数が足りない場合は、当日のお手伝いを頼むのもよいでしょう。
公演の印象を左右しますので、丁寧な接客を心がけましょう。公演内容をしっかり頭に入れておくなどの準備も必要です。
・受付…当日券販売、もぎり、会計
    クローク
    プログラム渡し、プレゼント預かり
    招待客の受付
・ドア…ドアの開閉、客席案内
    途中で出入りされるお客さまへの対応
〈裏方〉
舞台設営、衣裳など、
舞台裏で公演に関わる係です。
人手が足りない場合は、経験者に当日のお手伝いを頼むのもよいでしょう。
・全体進行
・音響
・照明
・アナウンス
・会場・ステージ設営
・タイムキーパー
・控室準備
・記録             …など



 11、その他準備
公演前日までに、さまざまな準備が必要です。
当日になってあわてないように、準備する事柄をチェック表にしておき、
完了したものがわかるようにしておくと漏れが少なくなります。
〇当日プログラムの準備
 ・お客さまに配布する分のほか、出演者とスタッフ用、保存用も含めた数を印刷
 ・協賛企業の広告掲載、協賛者のお名前掲載もお忘れなく!
ピアノの画像 〇前売りチケットの回収
〇会場使用料の準備
〇当日券、つり銭の準備
〇場内アナウンス原稿の作成
〇スタッフ証の準備
〇アンケート用紙・回収箱の作成
〇各種掲示の準備
  受付・当日券売り場の掲示
  スタッフ用タイムスケジュール(大)・控室掲示など
〇スタッフ・出演者集合時間の確認
〇謝礼の準備
〇会場における避難経路の確認
〇昼食の手配
                 …など


 〇公演当日


 1、スタッフ集合・会場設営
 スタッフ集合後打ち合わせを行い、ステージ、
控室、受付の設営を行います。
ステージ…ステージ設営
控室  …案内、スケジュールの掲示
     ごみ袋、お茶などの準備
受付  …受付設営、
     プログラム、アンケート、チラシなど
     配布物の準備
〇受付にあると便利なグッズ
・筆記用具、メモ帳
・電卓
・空き箱(チケットの半券回収用など)
・クリップ・輪ゴム
・セロハンテープ
・大きめの付箋
 プレゼントの贈り主を記入するのに
 使います。
・はさみ
                  など



 2、ゲネプロ
 出演者は会場にて、本番を想定した通しリハーサルを行います。ゲネプロのタイムスケジュールに従って行いましょう。


 3、最終打ち合わせ・開場
〇全体の進行や、受付業務などについて最終確認をして
 おきます。当日の変更事項があればよく確認しておきま
 しょう。
〇開場時は気持ちよくお客さまをお迎えします。
 プレゼントを持ってこられた方には、受付で誰から誰あての
 ものかを確認しておきましょう。
〇開演予定時間になってもお客様がまだロビーな
 どにいて席についていない場合は、開演時間を5分遅らせ
 るなど調整します。


出迎える不思議な生き物たち

 4、開演・公演中
 演奏中にお客さまが入場されると、ドアの音や座席探しの動きで聴いている方の気が散ってしまいます。
 開演中は、曲と曲の間にお客さまを空いた座席へすみやかにご案内するようにしましょう。

☆防犯対策
 公演中など、無人の控室に関係者以外の方が出入りし、盗難事件などのトラブルが発生するケースがあります。
 貴重品は各自で管理しておきましょう。
 また、関係者以外の方が控室などに入れないように対策をしておきましょう。
・スタッフはスタッフ証を身に付ける
・関係者口にスタッフが立つ、見回りを行う
・警備会社・シルバー人財センター等に警備
 を依頼しておく


 5、片付け
終演時間が予定より遅くなる場合もありますので、片付けにかかる時間も計算し、
あらかじめ会場予約の時間は余裕をもってとっておきましょう。


 6、公演後
運営上の反省点などを話し合い、次回の公演に活かせるようにします。

☆その他行うこと
〇アンケートの集計
〇会場費支払い
〇チケットの精算
〇決算書の作成、収支報告

打ち合わせをするぶんらく





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