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観光:マンハッタンのお勧め

良い季節になった。日本では5月の連休や夏の休暇でニューヨークにと考えている人もいるだろう。地元民ならではのお勧めの場所や気をつけたいことなど、いくつかを紹介したい。

まず、地元の日本語新聞をゲット

何誌かあるが、日本からでも「週刊NY生活」www.nyseikatsu.comだけはオンラインで紙の新聞と全く同じ紙面を見ることができる。これは情報満載でとてもよい。レストラン情報やイベント情報も役に立つ。他には「NYジャピオン」www.ejapion.comもよい。この二つがメジャー。

これらの日本語情報誌は無料のフリーペパーで、日系の食料品店や日本人経営の和食レストランやNY紀伊国屋書店などに置いてある。これらの現地情報誌ゲットのために、場所が便利なのは41St between Madison Ave & 5th AveにあるCafe Zaiya(ザイヤ)という日本の弁当・パン・ケーキなどを売る店に行くとよい。その場でも食べられる。安くておいしくて簡単にランチを済ませるにも絶好。米国人にも大人気で昼時は超満員。その店のある通りは日本関連の店が集中していて、ザイヤの隣に寿司・弁当のテイクアウトの店があり、その数軒西隣にSunrise Martという日本食料品店がある。

 

レストラン(一人旅でも入りやすい所)

Dallas BBQ(ダラス バーベキュー)www.dallasbbq.comはマンハッタンに数件ある。観光客に便利なのは241 West 42nd Stの店。おすすめはCrispy Shrimp and Baby Back Rib Comboだ。日本人の口にあう。ソースの味がよい。値段も手ごろ。注文するとき穀類がついてくるのでどれにするか聞かれる。ベイクド・ポテト、フレンチフライ(フライドポテトのこと)、イエローライスの中から一つ選ぶ。量が多そうに見えてもリブは骨が半分を占めているので見た目ほど多くはない。バーベキューはちぎって骨を手で持って豪快に食べる。手が汚れても、ぬれティッシュをくれるから大丈夫。

Joe’s Shanghai(鹿鳴春) チャイナタウンにあるレストラン。小龍包は最高。安くてとても美味。9 Pell St. between Bowery & Mott St ランチタイムや夕方は混む。予約制度はない。ランチなら11時半ごろ行くとよい。この店の姉妹店が東京に近年できてとても高級な店らしいが、このNYの本店は地味で庶民的な、たいしてきれいではない普通の店。著名人がたくさん来たことのある有名店だ。「地球の歩き方」にも載っている店。

知る人ぞ知る場所

Lady Mendl’s ここはアフタヌーン・ティーに最適。The Inn at Irving Place という小さなホテルの中にある店で、とてもエレガント。ヨーロッパの貴族の家に招かれたみたいな感じ。女友達と昼の一時を優雅に過ごしたい。

プラザのThe Champagne Bar プラザホテルにあるバーの一つ。プラザホテルの部屋は多くはコンドミニアムになったが、今でも少しだけホテル客室がある。ロビーに入るのは自由なので是非訪問するとよい。奥の中2階にあるバーで、ビールやコーヒーだけなら10ドル程度なのでそれほど近寄りがたい所ではないと思う。ただ、いかにもバックパッカーみたいな服装だと入れないので、きちんとした服装で行くこと。

Royalton Hotelのロビー  44 St between 5th & 6th Ave ここはモダンでおしゃれ。歩き疲れたらちょっと休んでコーヒーでも飲むのに丁度よいロビーがある。ホテルの入り口がわかりにくい。大きなドアがあっていつも閉まっていてドアマンが開けてくれる。アルゴンキン・ホテルの斜め向かい側。ロビーは椅子がゆったりしていてのんびりできる。ここの1階にあるトイレは変わっている。鏡ばりになっていて、どこが個別ドアかわからない。男性側は知らないが、たぶん同じかと思う。

Waldorf Astoriaのトイレ 49 St between Park & Lexington Aveこういう高級ホテルはロビーをのぞくだけでもよい経験になる。トイレに行くならウォルドルフ・アストリアが断然お勧め。トイレがこんなにも品が良くてエレガントなのかと思う。時々トイレの管理人がいて手拭きを渡してくれたりするが、そういう時はチップがいる。

Christies 世界的に有名なオークション・ハウスのクリスティーズがロックフェラーセンターエリアにあるので立ち寄るとよい。なんとなく入りにくい雰囲気がしないでもないが、実際にはオークションをする人のための公開展示を誰でも見ることができる。まるで美術館のようだ。

注意事項

空港からタクシーでマンハッタンに入るときは橋やトンネルを渡るのにToll fee(通行料金)がかかる。それはタクシーの運転手がTollの前に客に請求するか、後で運賃を払うときに一緒に請求される。観光客はそれを知らないと戸惑う。タクシーのチップは運賃の20%がよい。

レストランのチップは料金の15%から20%。クレジットカードで払うときはチップ欄にチップ金額を書く。チップだけ現金で支払おうとして、クレジットカードのチップ欄に何も書かないでいると、チップはゼロかとレストランの人に勘違いされるので、チップ欄に書くこと。

地下鉄は反対方向の入り口に入ってしまうと、大きな駅以外は反対側のホームに行けない構造。1週間券を買っているなら乗り放題だからよいが、一回ずつ料金がかかるなら、反対側のホームへ行くのにまた料金を払うことになり、損になるので、地下鉄に乗るときは反対方向の入り口に行かないように要注意。Downtown 方向かUptown方向か良く見てから地下鉄駅に入ること。

地下鉄は複々線になっている所があり、急行と各駅停車がある。各駅停車でも電車が遅れている時は、どこどこの駅まで飛ばしますとかアナウンスがあって、降りたい駅を飛ばされることがあるので驚かないように。ラッシュ時はバスのように団子になって電車が来ることもある。切符売り場のブースでサブウェイ・マップをもらうとよい。無料でくれる。切符は自動販売機でも買えるし、ブースで係員からも買える。

マンハッタンのバスは、前からでも降りることはできるが原則的には前乗り後ろ降りで、乗るときに料金を支払うワンマンバスだ。しかし1年前からまだ一部の路線だけだが新しい乗降方式のバス路線ができたので要注意。この路線ではバス停の料金機で料金を支払って、レシートを持って、前、中央、後ろのどのドアからでも出入りしてもよいスタイルになっている。ニューヨーカーでも知らないと混乱する。無賃乗車ができそうな方式だが、時々抜き打ちで検札が来る。この方式のおかげで乗り降りにかかる時間が短縮され、今後この方式が拡大するもよう。

セントラルパークは暗くなると危険なので人のいない所には絶対行かないように。セントラルパークは広くて方向がすぐわからなくなるので磁石を持って歩くとよい。ちなみに、意外といいなと思うのはセントラルパークの中にある動物園。小さい動物園だけれど、かわいい動物たちだけでなく、動物園に来ている人々をウォッチングするのも楽しい。カップルだけどなんとなくよそよそしいカップルはきっとデイティング・サイトで知り合ったばかりのカップルかも。

以上、いつかニューヨークでよい旅の日を!