今月の執筆者

       清水大輔

音楽と私

 この度、初めてエッセイの担当をすることとなった二十三歳の若輩者です。何を書こうかと悩んだ結果、私の話で恐縮ですが、これまでの『音楽』と『私』の関わりについて書くことにします。

私が音楽に興味を持ったのは、幼いころに見たSF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』がきっかけでした。タイムマシンで時代を行き来する物語もさることながら、劇中に流れる華やかで壮大な音楽に引きつけられました。

音楽に関わりたいと思った私は、中学・高校と吹奏楽部に所属しました。担当の楽器は、ユーフォニアムとチューバ。始めの頃は、音楽記号や楽譜を中々理解することが出来ませんでしたが、演奏することが何より楽しくて、毎日遅くまで練習していたものです。

高校三年の夏には、中部地区の吹奏楽団が一堂に集まる『サマーブラスコンサート』の高等学校合同演奏で指揮に挑戦しました。七十人を超える演奏者を前に、どうやって音楽を作りあげればいいのか。わずかな時間の中でしたが、指導して下さった先生方や演奏者の皆さんの協力もあり、本番では良い演奏を客席に届けることが出来ました。

コンサートが終わってからしばらくして、私にある転機が訪れました。それは『合唱』との出会いです。吹奏楽の練習がきっかけで親交があった他校の先生から、「合唱に興味はない?」と声をかけられ、とある合唱団の練習に参加しました。それが今も所属している『三朝コールげんげ』でした。

緊張しながらも練習会場に足を運ぶと、そこには、楽しそうな歌声が響いていました。歌が大好きな団員の皆さんの声と人柄に、合唱の世界に飛び込もうと思いました。当時、高校生は私だけでしたので、心細かったこともありましたが、優しい団員の皆さんに支えられ、『げんげ』のコンサートでは、『いのちの歌(作曲:村松崇継)』でソロも担当しました。大きな舞台にとても緊張したのを今でも覚えています。

私は元々、あまり活発の子供ではなく、どちらかというと内向的な性格でした。しかし、音楽と出合い、音楽を通して、たくさんの人たちと触れ合うことが出来ました。様々な体験を通して、人として大きく成長することが出来たと思います。

現在では、『三朝コールげんげ』の他に、『合唱団こさじ』の一員として活動しています。また、十代から二十代の団員で結成された合唱団『倉吉ユースクワイアにじ』のスタッフとしても活動しています。これからも私を育んでくれた音楽を通して、自分自身も学びながら、聴いて下さる全ての方々に最高の音楽を提供出来るように、日々努力していきたいと思います。(コールげんげ)