「まどか」の指揮者となって
野口 勇
赤碕の女声合唱団「まどか」の指揮者をしてもらえないかと依頼されたのは昨年末のことでした。教職時代の部活の保護者からのお話で、その口ぶりから何人かの人に断られたため、しょうがなく自分のところに話を持ってこられたのかなと思いました。考えさせて下さいということで下手な考えをすること一週間、やっと決心をしてお引き受けすると連絡しましたが、期待されてなかったようで少し驚いておられました。こういうわけでこの一月から「まどか」の指揮をするようになったのでした。
なぜそんなに考えたかというと、一つは、自分は囲碁が大好きでいろいろな囲碁の大会に時間さえあれば参加しています。また、この楽しい囲碁をもっと盛んにしたいと考え、小学校のクラブの指導、公民館の囲碁教室の指導等普及活動も熱心にやっていてこども大会を引率することも多いのです。二つ目は、中高時代から続けているフルートの演奏活動を米子管弦楽団のメンバーとして、また、個人としてやっていますが、これにも力を入れているのです。その他役員等も引き受けておりいろいろなことに手を出して大丈夫かと悩んだわけです。そして、結論は、できる限り精一杯やってみようと決心したのでした。
「まどか」を指揮するにあたって今思うのは次のことです。前の先生から受け継いだものを、大事にしながら新しいものを創ること。(団員の皆さんのやる気や集中力は受け継いだものだと思っています)発声や呼吸などの技術的なことはゆっくりとマスターしていただく。これまでやっていなかったア・カペラの合唱を多くやり力を伸ばす。合唱団を発展させる。メンバーが増えることは発展の一つなので可能な限りいろいろな演奏会に参加する等です。五月に嬉しいことがありました。若い教え子の女性が入団してくれたことです。たいへん嬉しいことで、みんなで喜びました。
六月にはアザレアのまち音楽祭があり練習に取り組みました。皆さんは抜群の集中力で取り組み、やる度に伸びていくので楽しく練習できました。本番前のリハーサルでは会長さんに言葉の明瞭さをほめていただき、本番も自分たちなりに良い演奏ができたと思います。終わった後の皆さんの笑顔が良かったです。「まどか」の指揮者として笑顔のあふれる演奏を目指していきたいと思っています。(女声合唱団「まどか」)