ようこそ=E日常から
非日常の世界へ!!
今月の執筆者
加藤一恵
二月初旬、本屋に立ち寄った時、たまたま手に取った吉田都著「バレリーナ・踊り続ける理由」を購入。二月十七日(金)NHK、朝番組「あさイチ」・バレリーナ・五十代現役!に出演と、たて続けに吉田都さんの姿を拝見する事が出来た。何たる偶然か、イヤ必然か。そもそも吉田都さんとはどういう人物か。
十七才でスイスのローザンヌ国際バレエコンクールで、「ローザンヌ賞」を受賞。
その後、二〇一〇年までの三十年近く英国ロイヤル・バレエ団で、「プリンシバル」※注として活躍する。現在はフリーランスのバレエ・ダンサーとして、舞台に立ち続ける傍ら、後進の育成にも力を注いでいる。
私とバレエとの出会いは、あれからウン十年前。「倉吉つぼみ会・バレエ教室」市川依子代表の教室に友人の影響を受け、通った事がきっかけでした。しかしトゥーシューズをクリア出来ず挫折。その夢を娘に託すも、その娘も福祉会館での「シンデレラ」の仙女の役を最後に卒業。そうなのに今もって、スタッフ兼生徒として、「つぼみ会」に居るのはやはり、バレエが好きとしか言い様がありません。
二年前の発表会から、「コール・ド・バレエ(群舞)」のバックで立っているだけという条件で、出演させて載きましたが、その舞台での事、バック故の不思議な体験をしました。普通、観客席から舞台を見るのですが、私の場合後方より舞台で踊っている生徒達、又、観客席と三六〇度の広角レンズの如く、3Kか4Kの立体的な異次元の空間に放り込まれた様な感覚を味わいました。これもバック故の役得ですね…。娘は福祉会館で卒業し、親は親で市民待望の倉吉未来中心大ホールでの出演をしています。
総合舞台藝術である「バレエ」・「オペラ」・「歌舞伎」・「各種コンサート」・「ミュージックライブ」等々の共通点は、今≠観客と共に共有し、表現するという事です。映像は、何度でも繰り返し見る事が出来ますが、舞台は一度限り!!
折しも二年に一度の「つぼみ会・バレエ教室」の創立六十周年記念・第二十二回「コッペリア第三幕」の発表会が、四月十六日(日)に開催されます。地震の被害から復興した、鳥取県立・倉吉未来中心で再び発表会を開催出来るよろこびは、大きいものがあります。
年長組から小・中・高生・社会人達・その支えとなる親達の暖かい眼差しの元、発表会に向けて一生懸命練習を日々重ねています。
続いて、五月七日(日)から六月十八日(日)まで、二〇一七年第三十五回「アザレアのまち音楽祭」の開幕です。桜咲く春から、新緑の季節にかけての本物の舞台藝術をご堪能下さい。
さあ、いよいよ、ファンファーレと共に、開幕です!!
(つぼみ会バレエ教室
社会人クラス)
※注 バレエ・ダンサーの階級は、「コール・ド・バレエ」→作品中で群舞だけを専門に踊る踊り手。「ファースト・アーティスト」、「ソリスト」→物語性のあるバレエで、プリマやコール・ド・バレエと区別され、一人、または二、三人で踊る踊り手。ファースト・ソリスト」、そして階級トップが「プリンシバル」です。