今月の執筆者
福田淳子
春の集いに招かれ
毎年、四月の第三土曜日の午後、私達コーラスまどかの指導をされている「野口先生」のフルート演奏会に招かれる。フルート演奏と「麦の会」の朗読「学びの里甲川」へ、メンバーと参加した。この日はとてもいい天気で心も晴ればれ、大山もくっきりと見え、私達の心を和ませた。
日々、仕事、家庭。子育てに時間を費やす毎日だ。きれいな景色を見ない日も何日もあるだろう。あらためて緑がいっぱいの景色、小鳥のさえずる時間、なんて贅沢だろうと思う時間だ。演奏が始まる前から、そんな心に浸った。こういう場に来られたのも、家族の協力があってのことだ。みんなに感謝だ。心よく送り出してくれる家族に感謝だ。贅沢な時間を有意義にすごそう、そう思った。
さあ、先生のフルート演奏が始まる。心ウキウキだ。今年は難しい演奏に挑戦されたそうだ。「アッパレ」とばかりです。先生は日々向上心を持っておられ、見習わなければと、思っている。また、今年の演奏は先生のお孫さんとのコラボです。演奏が始まったら、音色がとてもきれいで身震いがした。すごく感動を覚えた。お孫さんとのコラボ、なんて良いことなんだろう。羨ましいかぎりだ。自分に置き換え考えた。そうなったら、幸福な事だろうなあ。うれしさのあまり、終わっても何も覚えていないだろうなあと、いろんな妄想をした。
野口先生ファミリーはすごかった。物怖じせず、堂々たるものだった。私たち観客は大喝采だった。
音楽というものを、あらためて思った。私達の心を癒してくれるほんの一時間、いや二時間前までは、心がイライラ、モヤモヤしていた。「今日は演奏会行くぞー」と車の中で、だんだんとウキウキとした気持ちになり、演奏を聴くとなお心癒され、心の栄養となってくる。
これは本当にありがたいことだ。音楽に出会えてよかった。また、音楽に携わることに感謝している。こういう経験ができるのは健康だからだ。健康の要因のひとつが音楽だ。音楽という名の栄養をたくさんとり、日々を過ごす。人生百年時代だ。
笑顔をたやさず、楽しく人生をおくれたら悔いないですね。また、このコーラスのメンバーとの出合いを大切にしていきたい。私自身、五十歳。人生の折り返し点だ。まだまだ、やりたい事は沢山ある。悔いない人生をおくりたい。そのためには、たくさんの人と出合い、ふれあい、心の栄養をたくさんとりたいものだ。人生って楽しいものだ。
(赤碕コーラスまどか)