演奏者のまじめな人柄がしのばれる、
良く考えられた選曲と構成のプログラムと丁寧な演奏によるすばらしいコンサートを聴かせて頂きました。
最初の曲は、リチャード・シャーマンとロバート・シャーマン作曲による『小さな世界』。
おなじみのこの曲を丁寧に演奏されていました。聴いていてうれしい気持ちになれました。
2曲目はリー・ハーライン作曲による『星に願いを』。
こちらもスローテンポな曲で、優しく演奏されていて先ほどとはちがい、やさしい気分になれました。
3曲目も1曲目と同じくリチャード・シャーマンとロバート・シャーマン作曲による『チム・チム・チェリー』。
これまでの2曲とは打って変わって比較的早いテンポでリズミカルなこの曲と、
ピアノとフルートによる美しい音色と相まって、幸せと楽しさを同時に味わえました。
最後の曲はフォーレ作曲の『ファンタジー』。
時には鋭く力強く、時には優しく穏やかに、めまぐるしく変わり
メリハリのきいたラストにふさわしい選曲と演奏でした。
アンコールは、ライオンキングより『愛を感じて』。
フルートとピアノの奏でる音色が会場を包み込み、
日本各地で春一番が吹き荒れた日中の天気とは対照的な
とてもゆったりと穏やかな時の流れを楽しむ事の出来たコンサートとなりました。