文化サロン第11期 音楽サロン「第九を歌おう」
第1回 「第九を前にして」 (9月30日)


〈 感 想 〉

今回から、ベートーヴェンの交響曲第九番での合唱「歓喜の歌」について理解を深めていく、「第九を歌おう」が始まりました。
 はじめに、日本での第九の広まり具合の紹介や、指揮者である井上道義さんの指導の下、合唱団が練習を始める様子などを映像で鑑賞しました。今や年末の恒例となった第九は、日本では大正6年に初めて演奏されたのだそうです。映像の中でも、北海道の小さな街のみなさんが一丸となって第九コンサートに向けて練習するところが紹介されていました。牛の乳搾りをしながら「歓喜の歌」を口ずさむ農場の奥様の姿がとても印象的で、こんな風に自分も生活の中で歓喜の歌の一節を口ずさんでみたいなあと感じました。
 映像鑑賞後は、鳥取県での第九合唱のお話や、ハーモニーに関するお話など、音楽に関するさまざまなお話を聴くことができました。その中では、アマチュアの合唱団においては「楽しんで歌う」ことが重要で、苦しそうに歌っているのを見るのは忍びない、という話が印象に残りました。私の人生の中で最後に合唱に参加したのは中学生のときでしたが、およそ楽しむには程遠く、殺伐とした雰囲気の中で必死に声を出していたことを思い出しました。あの頃の経験から、合唱と言えばケンカという連想が起こってしまうのですが、このサロンに今後も参加して、その印象を楽しいものに変えていけたらと思います。

(倉吉市/20代/女性)