文化サロン第11期 音楽サロン「第九を歌おう」
第10回 「オーケストラと1」 (12月2日)


〈 感 想 〉

 今回は、いよいよ合唱、ソリスト、そしてオーケストラが揃っての練習を観ることができました。  百人はいるのであろう合唱団とオーケストラが一堂に会すると、その迫力、圧迫感はかなりのものでした。さらに演奏が始まると、そのエネルギーはテレビの画面越しであっても強烈に伝わってきました。指揮者の井上道義さんが汗だくになっているところが映し出されましたが、各々の音を一つにまとめ上げるためには、指揮者も全神経を集中させなければならないのでしょう。指揮者には曲への深い理解と、大人数の前でも臆さぬ度胸、音を聴き分ける耳と、音楽を創り上げようという強い意志や精神力が必要なのかもしれません。
 映像鑑賞後は、ソリストに関する話などをしました。映像ではソリストの4人がスムーズに歌い上げていましたが、楽譜を見ると「はじめのバリトンのソロはとても大変だ」「ソプラノの人はよくこんな高い声が出るな」など、生半な人では第九のソリストは務まらないのだということを改めて知りました。
 このように第九の迫力を垣間見てしまうと、俄然目の前で演奏を鑑賞したくなってきます。幸いなことに今月の25日には倉吉未来中心にて「県民による第九」が開催されるので、これを機会に生の第九を体験してこようと思います。

(倉吉市/20代/女性)