文化サロン第11期 音楽サロン「第九を歌おう」
第3回 「O Freunde! おお 友よ! 」 (10月14日)


〈 感 想 〉

 今回は、主に指揮者の井上さんがオーケストラと合唱に指示を出して練習をしながら第九についての理解を徐々に深めていく内容でした。
 映像の中で、ベートーヴェンが作曲した当時にはトランペットにピストンがなく、ワーグナーが後に木管楽器と同様に旋律を吹かせたという話や、ベートーヴェンはやりにくい事は楽譜に書いても出来ない事は書かないという話などを指揮者の井上さんが話されていました。このお話でそれまでとても高く感じていた敷居が徐々に低くなっていき、第九やベートーヴェンに親しみを感じることができました。
 今回がシリーズの第3回目で、タイトルの「第九を歌おう」の通り、第九を歌うための内容が色濃く、つまり、練習風景の映像が大半を占めているので、音楽の知識があまりない僕にとって、難解な映像でした。ですが、一つの作品を作り上げる過程を体験したことも見た事もこれまでないので、とても興味深く鑑賞できました。映像に参加しているオーケストラや合唱の人達は経験者なので、僕から見ればこの段階でしっかりと出来あがっているように思えるのですが、指揮者の井上さんの指導により最終回にどのような第九になっていくのか楽しみです。

(倉吉市/30代/男性)