文化サロン第11期 音楽サロン「第九を歌おう」
第6回 「星のかなたに 」 (11月04日)


〈 感 想 〉

 今回も、これまでの様に第九を歌うための練習風景等の映像で、徐々に内容が進んだものでした。
 映像の中の合唱の練習風景の中に、ピアニッシモの部分の歌い方についての指導がありました。ピアニッシモでの歌い方が難しいので、練習する場合は一度フォルテで歌うと歌いやすくなるのだそうです。そのほか、腹式呼吸での歌い方についての注意やフォルテシモの時に叫び声にならない様になど指導をされていました。
 これまでの映像では、限られた30分間の中で発声・合奏・合奏の練習風景の紹介がまんべんなくなされています。つまり、わずかな時間の中での紹介なので、練習の中でも限られた一部分のみしか見ることが出来なかったのです。しかし、今回の映像では、合唱の練習風景に多くの時間が割かれていました。そして、内容も細かいところまで気を配った指導による練習でした。今回の映像では、これまでの映像ではあまり感じかなかった、全体で合わせて歌うという事、つまり、一つの「第九」という作品に仕上げていくことの、あまりにも大変な作業というものが容易に想像できるものでした。
 僕は、学校を卒業してから、発表する側になる機会がなかったので、このような大変な練習を積み重ね、多くの時間と体力・気力を使い、やり直しのきかない1回きりの本番に向けての努力の大変さが経験としてありません。そういった部分に想いを馳せながらコンサートやリサイタルに向かってみようと思いました。

(倉吉市/30代/男性)