文化サロン第11期 音楽サロン「第九を歌おう」
第9回 「いよいよ大詰め」 (11月25日)


〈 感 想 〉

  今回も、前回に引き続き第九を歌うための練習風景等の映像でした。
 発声練習では、斜め上方を見るようにすると歌い易くなるであったり、裏声の出し方は声帯をピンと張って声帯を鳴らす様に声を出すであったり、歌詞の意味を考えて裏声と地声を使い分ける様に等の指示がありました。
 また、ドイツ語の発音の練習では、単語の語頭ははっきりと語尾は曖昧に発音するなどの指示・指導がされていました。これまで生きてきた中でドイツ語をしゃべろうとするのがこの「第九を歌おう」が初めてになるので、なかなか指示された違いを聴きとり、理解し、直そうとするのさえ難しいと感じました。
 合唱の練習では、テンポが極端に早くなったり元に戻ったりするパートの練習がありました。日本語でもそのリズムに合わせて歌うのは難しそうでした。
 指揮者の井上さんが、発音が良くても発声が良くないといけないとおっしゃられていました。何気ない一言のようでしたが、理解できる言葉をしゃべるのは目的ではなく手段であり、音楽として成り立たせる事が目的であるという、目的達成のための道のりの遠さをこのコメントから感じました。
 今後、コンサートなどを鑑賞するにあたり、演奏などの素晴らしさだけではなく、それまでの努力や練習の大変さも想像しながらコンサートを鑑賞してみようと思いました。

(倉吉市/30代/男性)