文化サロン第12期 哲学サロン「第二の性(ボーボワール)」
第2回 (1月13日)


〈 感 想 〉

今回は、世界のいろいろな地域の結婚に関する考え方や習慣・制度、そして、出産・父親・母親・育児についての考え方などの映像を鑑賞しました。そのあと、男女共同参画センター「よりん彩」の職員の方を講師に迎え参加者で意見の交換等を行いました。
 映像では、ヒンドゥー教徒のダウリー制度での婚姻時における妻側の持参財制度についての問題や一夫多妻制についての問題、夫の権利と妻の義務、一人っ子政策における問題点など様々な事例が紹介されました。それにより、地域や文化によって生まれている女性を取り巻く状況を改めて意識する機会を得ました。海外で制作された映像だったので、日本の事は触れられていませんでしたが、問題の程度や規模は違いますが、似たような問題が身近にあるとも思いました。
 その後は、講師の方のお話を聴きながら、先ほどの映像を身近な事での事例に置き換えてより深く考える時間となりました。
 これまでも、ぼんやりとは思っていた事ですが、今回の哲学サロンを通じて、より強く意識するようになったのですが、男女の別で生じる義務や権利に隔たりがあってはならないような気がします。しかし、生物学上での平均的な男女差については考慮して行かなくてはならないということも同じくらい強く思います。性別の問題に限らず生きていくうえで我慢しなくてはならないことはたくさんあるのですが、一人ひとりが譲り合いながらよりよい人生を過ごせればと思います。後2回あるのでもっといろいろな問題について自分なりに深く考えてみたいと思いました。

(倉吉市/30代/男性)