文化サロン第3期 「この世はすべて舞台」 第4回 中世聖史劇コメディア・デラルテ  106

 

 

 今回は中世の話しでした。中世の文化はキリスト教が支配しており、演劇も教会で生み出されていたとの事です。その中で、今回のテーマにもなっています中世聖史劇です。紹介された作品には「地獄の征服」などがあり、内容は悪魔達とキリストの対比が滑稽に描かれており、悲劇的なものと喜劇的なものとの組み合わせが絶妙なバランスで描かれていました。
 もう一つのテーマがコメディアン・デラルテです。コメディアン・デラルテは町から町へ旅する即興演劇で、即興中心の演技、簡単な筋書きとストック・キャラクターによって特徴づけられていました。残念だと思ったのは、移動中に後輩に伝授された多くの芸やギャグは記録されていない事です。
 今回は一般的にあまり知られていない内容でしたが、次回よりシェークスピアの内容に入っていきますので楽しみです。

(20代男性)