文化サロン (11月10日)
第3期 「この世はすべて舞台」
第8回 風俗喜劇の流行〜上流社会と演劇〜
〈 感 想 〉
今回は17世紀後半のイギリスを中心とした演劇の内容でした。
この頃の演劇は、それまでの抑圧されていた時代からの解放でとても活力あふれるものであったとのことです。演劇を見に来ている人の多くは上流階級だったそうですが、勝手に舞台に上がる人がいたり、観客席で決闘が行われたりと、その様な事からも自由で活気があったことが推し量れ、上品なものという認識を覆され面白かったです。
そして、この頃、踊ることが好きなフランスではバレエが、歌うことの好きなイタリアではオペラが、そして、イギリスでは演劇が流行し発展していったという事も興味深かったです。
また、この頃の重要な事に、女優の活躍と批評家の出現があるそうです。
前回の話に引き続き、女優の出現による演劇の内容の変化や、幅の広がり、そして、有名女優のゴシップの話題など、僕の知っている現代の演劇の世界に近くなってきていると感じました。
そして、座席が当時の階級制度による場所分けがなされ、中でも桟敷席で観覧している人たちの中から批評家が出現したことにより、良作に限らず駄作も含め多くの記録が残されたこということで、当時の様子を知ることができ、演劇がより発展することになり、批評家の重要性の再確認が出来たので、今回が特に内容の濃い時間に感じられました。
今後の話は、どんどん現代の演劇に近づいてくるので、身近な話や参考になる話が出てくるだろうと、とても期待し、楽しみです。
(倉吉市/30代男性)