文化サロン「近未来写真術」第2回 眠そうな町「武田 花」(225日)

 

【感想】

 今回は、街中にいる野良猫や、寂れた町並みなどを撮影する写真家・武田花さんへのインタビュー映像を観賞しました。このサロンでは、自分の知らなかった数多くの作家・作品のことを知ることができるのですが、幸運なことに今回は特に私の好きな雰囲気を持った作品に会うことができました。町に溶け込んだふてぶてしい野良猫、時代に取り残された町の、乾物のような味のある景色。どれもこれもが琴線に触れるものばかりで、週末に早速写真集を探そうという楽しみでいっぱいになりました。

 映像鑑賞後は、さまざまな写真家による撮影スタイルの違いの話や、武田さんの作品が美学の理に適っており、それゆえ「良い」と感じるという、美術にも通じるお話など、面白く為になるお話をたくさん聴くことができました。私は時折イラストを描くことがあるのですが、「作品を通じて何が言いたいのかが重要」「作品は鑑賞者がいて初めて完成する」などの言葉を、改めて心に留めておきたいです。

 また、このサロンの始まる前からデジタルカメラを買おうと考えていたのですが、このサロンでますます実際に撮影してみたいという気持ちが高まりました。良い機会なので、このサロンの期間中にカメラを購入し、作品制作の第一歩を踏み出してみようと思います。