文化サロン第5期 近未来写真術 第4回 境界線の自己「小林のりお」(3月11日)


〈 感 想 〉

今回は、小林のりおさんの写真作品についてでした。多摩ニュータウンの造成地を写真に収めた「ランドスケープ」という写真集を発表された当時の映像で、その写真作品を中心とした映像を鑑賞しました。
 小林さんは、家業を継ぐために進学された歯科大を写真家になるために中退されたそうで、それほど写真にのめり込まれたと説明されていました。一般的には、せっかく歯科大に入っていたのにと思うと思います。僕もそう思いました。でも、それほど、写真に対する思いというものも同時によく伝わってきました。
 小林さんの代表的な作品の多くは、ブルドーザーやダンプカーが行きかう造成中の住宅街になる予定の工事現場を撮影したものでした。これを小林さんは、エロティックでミステリアスと表現されていました。僕には、なかなか難しい表現でしたので、作品のさらに先にあるものまで考えが及ばないものでした。僕も写真を撮るのは好きで風景もよく撮るのですが、ただ綺麗だからとか記念としてという理由で撮るので、一つの作品として風景を撮ることにチャレンジしてみようと思いました。

(倉吉市/30代男性)