文化サロン第5期 近未来写真術 第7回 アラスカに魅せられて「星野道夫」(4月1日)


〈 感 想 〉

今回は、星野道夫さんの主にアラスカで撮られた作品についてのお話でした。
 まずアラスカに魅せられて、アラスカに行くために写真を撮るようになったというお話や、アラスカに渡られて最初の4〜5年、歩き回って写真を撮っても作品は撮れていなかったというお話を映像の中でされていました。そして、驚いたのが、北極圏に一ヶ月間単独で行かれた時や、アラスカでクマに何時出会っても不思議ではない状況等での街中ではありえない緊張感を大切にされているという、身の危険を常に意識しながら撮影されていることでした。
 映像の中で紹介される作品は、どれもとてもきれいでした。そこに住んで長い期間を撮影に費やして撮れる様な作品ばかりでした。でも、初めからそこに住んでいたら、そこではその風景の凄さや貴重さに気付かない日常のありふれた風景なのだろうとも思いました。
 今回の映像を見て、今、僕が暮らしている日常を改めて違った視点で見直せば作品にできる素晴しい所がいっぱいあるのではないかと気付かされました。でも、それをただ撮っても作品とはならないだろうなという現実にも気付かされました。そういうところに気付くことができ、作品を撮れる自分になれるように、今後もいろいろなことにふれていきたいと思いました。

(倉吉市/30代男性)