文化サロン第9期 美術サロン「アクリル画の世界」
第11回 ジャンルを越えてB「渡辺豊重」(8月31日)


〈 感 想 〉

 今回は、渡辺豊重さんの作品制作についての考え方や、表現方法についての映像を鑑賞しました。
 渡辺さんは、絵画、彫刻、版画と多分野の作品を発表されています。それは、まず自身が表現したいもの、作りたいものが先にあり、それを目に見える形にする段階で最適な方法を選ばれているのだそうです。多分野に渡って挑戦し勉強を続けて自分の想いを表現していく姿勢に、とても感銘を受けました。そして、終り(完成)のない世界だという事もおっしゃられていました。渡辺さんの作品制作についての考え方は、生きる上での考え方そのものだと感じました。
 映像の中で、渡辺さんは、見る人を楽しませてくれるような単純明快な作風であると紹介されていました。確かに、映像が進むにつれて紹介された数々の作品を見ても、一見して難解な作品はあまりありませんでした。しかし、単純だからこそ作者の意図を読み取るのは難しいという事を、これまで学んできたので、渡辺さんの作品の深い部分に触れられるようにこれからも、僕も勉強を続けていきたいと思いました。

(倉吉市/30代/男性)