今月の執筆者
岸本 章
菅楯彦大賞展に寄せて
倉吉文化団体協議会に入会させて頂き、リフレプラザで日本画教室を始めて一年がたちました。計羽会長・スタッフの皆様方がご協力下さり、大変感謝しています。
さて、今年9月8日より倉吉博物館で第8回菅楯彦大賞展が開催されます。日本で一番人口の少ない鳥取県の倉吉市で全国規模の日本画の展覧会ができるのは、いかに倉吉市が美術・文化の理解度が高い事かの証であると思います。
日本画の源流は、大陸・半島から仏教と共に墨・筆・岩絵具などが日本に伝わり、大和絵をはじめ円山四条派・宋元画・浮世絵など日本独自の発達をとげました。明治の文明開化の時、西洋文明の流入に対して、フェノロサ・岡倉天心の努力により日本美術の良さを尊重して、日本画と命名されました。
菅楯彦大賞は伝統に現代の日本画の新しい感覚を加えた作品が見られます。
私も第四回に出品させて頂きましたが、さらに若い世代の作品を拝見するのを大変楽しみにしています。会期は9月8日〜10月8日までありますので、新しい日本画を倉吉市の方々をはじめ沢山の方々に見て頂きたいと思います。